県内の製造企業7社と日本ミシュランタイヤ(東京)は今月末、日本貿易振興機構(ジェトロ)や群馬県、前橋市、群馬大学などと連携して一般社団法人「群馬積層造形プラットフォーム」を設立する。近年、注目を集めている金属用3Dプリンタ(金属積層造形)を活用し次世代のイノベーション創出を目指す。
設立に先立ち、代表理事を務める共和産業(高崎)の鈴木宏子社長らは先月、県庁官民共創スペース「ネツゲン」で記者会見を開き、同プロジェクトのビジョンやコンセプトを発表した。
県内は自動車製造業が盛んだが、脱酸素社会に向けたEV化など今後、環境変化への対応が求められている。高付加価値産業に転換するためには、3Dプリンタなど最新技術の活用が鍵になるという。会見で、鈴木社長は「新たな価値を創造することによって、地域や産業界へ貢献することがプラットフォーム設立の目的です。このビジョンを達成するため、人材育成、実用化、研究開発の3つの柱を作りました。将来、県内のデジタルモノ作りを担う人材を輩出し、新しい産業に果敢に挑戦していきたい」と力強く語った。なお、社団法人は今後、県内外から参加企業を広く募集していくという。