ひんやり~ 群馬のかき氷

熱い・暑い夏を乗り切ろう!

夏といえば、かき氷。今号では、県内の人気の通年専門店や今年オープンした新店など、盛り付けや製法などにこだわった人気の店舗とオリジナルメニューを紹介。サクサク、キ~ンと冷たい氷菓で群馬の酷暑を乗り切ろう。

濃厚な抹茶とシロップ絶妙
イチオシ! 宇治抹茶あずき
[初雪堂 前橋]

今春オープンした古民家カフェ「初雪堂」では、かき氷を10月まで提供する。一番人気の「宇治抹茶あずき」(1395円)は、京都の高級な抹茶を使ったシロップで濃厚な味。あずきは別添え。追いシロップがついている。ハーフサイズも用意。このほか、夏イチゴ「すずあかね」や夕張メロンを使ったフルーティーなかき氷も人気だ。また、同店は前橋市のキャンペーン「#浴衣でまえばし」の賛同店で、浴衣での来店者がいるグループは会計から10%引きに。
■前橋市富士見町赤城山1711-2  午前11時~午後5時
☎027-289-9613

桃2個分 果肉たっぷり
イチオシ! 桃みるく
[SAKURAかき氷工房 みどり]

季節の果物やハロウィン、クリスマスなど季節のオリジナルかき氷を通年で提供するSAKURAかき氷工房は、SNSで話題となり全国からファンが訪れるという。昔ながらのシロップかき氷(350円)もあわせ常時約20種類を用意する。今は旬の桃を使用した「桃ミルク」(1200円)が人気。桃の果肉がたっぷり入ったシロップをかけ、さらにカットした桃をトッピング。ミルクシロップとほんのり甘いマスカルポーネクリームを別に添える。これからの時期はブドウ、イチジク、栗など秋の味覚に徐々に変わる。
■みどり市大間々町大間々1211-2
※8月は11時~、ラストオーダーは午後5時(シロップがなくなり次第終了)、月曜(9日は営業)と10、17,18日休み
インスタグラム=sakura_kakigorikobo

桃そのものをシャリシャリ味わって!
イチオシ! グラニテ
[Farandoll(ファランドール) 高崎]

果樹園を営む須田農園では、今年4月に併設のカフェをオープン。皮をむいてカットした桃をレモン汁と砂糖で作ったシロップと混ぜて冷凍し、削って作る「グラニテ」(500円)は同店の新メニュー(8月末まで販売予定)。桃は白桃や、マンゴーに似た味わいの同園オリジナル桃「平成ゴールド」など。代表の須田栄一さんは、「目や舌で、桃そのものの爽やかさを味わってほしい」と語る。桃のスムージーも好評だ。
■高崎市下大島町721 午前10時~午後5時、月曜休み(8月は無休)
☎027-343-4080

医療従事者への青色感謝祭で青色のくま!?
イチオシ! かき氷戦隊「くまブルー」
[カネコ種苗ぐんまフラワーパーク 前橋]

カネコ種苗ぐんまフラワーパークは、園内をブルーで統一し医療従事者への感謝の気持ちを表す「青色感謝祭」を22日まで開催。園内の売店で販売するかき氷では、可愛らしいクマをモチーフにしたブルーハワイ味の「かき氷戦隊 くまブルー」(600円)が登場。鼻の部分にバニラアイスを、耳にクラッカーをトッピング。青に加え、赤、黄、ピンク、緑の全5種類の味があり、戦隊キャラクターになぞらえてカラフルに展開している。別途入園料一般610円(7~3月)、中学生以下無料。
■前橋市柏倉町2471-7 午前9時~午後5時(10月まで)
☎0120-1187-38

和菓子屋さんの豆から炊いたあんこたっぷり
イチオシ! 抹茶ミルクあずき
[万徳 太田]

太田の老舗和菓子店「万徳」では、夏限定でかき氷を提供している(10月頃まで)。おすすめは「宇治金時」(605円)。同店で豆から炊いたあんこ玉を、氷の内部に閉じ込め、さらに頂上にものせた贅沢な一品だ。特製の抹茶ミルクシロップをふんだんに使い、最初から最後まで美味しさが途切れることなくかき氷が堪能できるよう工夫を凝らす。

■太田市本町33-29 午前8時〜午後5時 ※8月は月曜(16日は営業)と17日休み
☎0276-22-7921 インスタグラム=@mantoku_ota

桐商高生 × 大学生 この夏限りのかき氷
イチオシ! 焦香(コーヒー味)・深緋(スイカ味)・金糸雀(ハチミツレモン味)
[彩-IROHA- 桐生]

桐生商業高のビジネス研究部(顧問小関香奈子教諭)が考案し、県内の大学生らが商品化したかき氷が、桐生のかき氷専門店「彩-Iroha(いろは)-」で提供されている。彩は、群馬大生らによる学生団体Yield(イールド)が、かつて染織工場だった建物をリフォームし運営。夏限定のかき氷店では日本古来の色名をメニューの名前に採用している。

コラボメニューは、香ばしいコーヒー味とホイップクリームの優しい甘さが楽しめる「焦香(こがれこう)」、新鮮な県産スイカの果肉とブルーベリーでスイカを表現した「深緋(こきあけ)」、2種類のシロップでハチミツレモン味に仕上げた「金糸雀(かなりあ)」の3種類で、いずれも800円。同部とイールドは今年5月から打ち合わせや試作会を重ね、7月20日から販売を開始。高校生らも初日から3日間、店頭に立ち接客を行った。同部の星野琉々愛さん(1年=16)、赤石琉奈さん(同=15)、星野瑠菜さん(同)は、「自分が物を買うときに作り手の思いを考えるようになった」「思い通りのかき氷が実現して嬉しい」「ここで、この夏にしか食べられないかき氷で良い思い出を作ってほしい」などと話す。同店は9月末まで営業予定。
■桐生市横山町1-4 8月は無休、午前11時~午後6時(シロップがなくなり次第終了)
インスタグラム=@iroha_kiryu

今年も開催 かき氷フェス2021
県内の飲食店をかき氷で盛り上げるフェス

県内の専門店をはじめとする飲食店などが自慢のオリジナルのかき氷をWeb上で紹介するイベント「かき氷FES2021」が始まっている。

コロナ禍で苦境に立たされた様々な業態の企業有志らが「まちに元気を呼び戻そう」と昨年、初開催。今年は無料通話アプリ「LINE」の公式アカウントを友達登録し毎週1回くじを引くことができるキャンペーンを展開。当たるとかき氷が1杯のみ無料となるクーポンが発行される(提供メニューは参加店舗ごとに指定)。

また、今月18~31日にはサイト上に投票箱を設置し、参加店舗の中からナンバーワンメニューを決定する人気投票イベントを実施。1アカウントにつき1回のみ投票でき、9月にグランプリ店舗が発表される。

同フェス実行委員会の須田耕司実行委員長は「前回より参加店舗数やエリアを拡大。かき氷専門店やカフェのみならず、ラーメン店や生花店、結婚式場や居酒屋など飲食店営業資格を持つ多様な業態の店舗が参加している。かき氷をキーワードに群馬の夏をさらに盛り上げたい」と意気込む。約38店舗(8月4日現在)が参加中で、今後も随時追加される予定だ。

詳細は同フェス公式サイト(https://kakigorifes.com)へ。

老舗和菓子店の手間暇かけた味
虎屋カフェ ≪藤岡本店・高崎オーパ店≫
十五代目苺みるく・四代目宇治金時みるく

藤岡の老舗和菓子店虎屋本店が運営するカフェでは「十五代目苺みるく」(770円)=写真左=が人気。藤岡産「やよいひめ」から2日間かけてうまみ成分だけを抽出した特製の「蜜」でやさしくさっぱりとした甘みと香りが楽しめる。また、「四代目宇治金時みるく」(880円)=同右=は、北海道十勝産の小豆を使った特製つぶあんを添える。濃厚な宇治抹茶との相性も抜群。高崎オーパ店でも提供中。同店(0274-22-0118

果肉とミルクのマリアージュ
パティスリー・リアン ≪高崎≫
いちごミルク

奥秩父の天然水を使用したかき氷を提供する、高崎市問屋町の洋菓子店「パティスリー・リアン」では、甘酸っぱいイチゴの果肉をしっかりと感じられる「いちごミルク」(680円)が人気だ。氷の内部には特製生シロップと練乳がマッチ。さっぱりとしたサワークリームのジェラート入り。同店のパティシエ・髙嶋浩幸さんは「どこから食べてもおいしさが感じられます」と話す。

なお、なお、同店は高崎の日本茶専門店「吉田園」が運営するカフェ「茶フェちゃきち富岡店」とコラボし、「抹茶づくしプレミアムかき氷」(950円)と「ほうじ茶づくしプレミアムかき氷」(850円)を9月末まで販売。あんこやわらび餅と一緒に、抹茶づくしは抹茶のジェラート、ほうじ茶づくしはほうじ茶ジェラートを内部に閉じ込めた。リアン、ちゃきち(富岡)の両店で購入可能。問い合わせはリアン(027-360-3131)へ。
台湾かき氷に前橋産ハチミツをかけて
Cafe ChaiBon(カフェチャイボン) ≪前橋≫
台湾かき氷トロピカルミルク

台湾かき氷トロピカルミルク」(1000円)は、ミルクベースの台湾かき氷に、台湾パイナップル、台湾マンゴー、キウイフルーツ、長野県産の夏イチゴなどをトッピングした。別添えのハチミツは「まえばしハニープロジェクト」が街なかで飼育するミツバチから採取したもの。午前11~午後7時、月曜休み。同店(027-257-2390

天然氷× ココア&ピスタチオ
日光天然氷かき氷「ざくろ」 ≪館林≫
ピスタチオミルクココア

ラーメンとかき氷の店「ざくろ」の「ピスタチオミルクココア」(700円)は、尾瀬の天然水を使った自家製氷を繊細に削りふわふわに仕上げ、厳選したココアとピスタチオのパウダーをトッピング。スポイトに入ったスイーツ用黒みりんで何度も味の変化が楽しめる。100円増しで日光天然氷バージョンに変更できる。同店(0276-75-1119

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