「松川ジェット」メジャーデビュー

ラッコタワーの新ユニットが女性歌手のカバーアルバム発売中

ボーカルの松川さん㊧とキーボードの真一さん㊨=FM GUNMA(前橋)
ロックバンド「LACCO TOWER(ラッコタワー)」ボーカルの松川ケイスケさんとキーボードの真一ジェットさん(伊勢崎出身在住)の2人によるユニット「松川ジェット」が先月28日にメジャーデビューした。同時に美空ひばりさんや中森明菜さんなど女性歌手の名曲のカバーアルバム「彼女の出来事」をリリース。デビューのきっかけやアルバムの楽しみ方について聞いた。

ーメジャーデビューのきっかけは?
(松川さん、以下松)これまでもバンドと並行し、カバーユニットとしてライブ活動を行っていました。コロナ禍で母体のバンド自体のライブが思うように開けなくなった時、手持ちの武器の中で新たな作品を作ろうという話になり、今回のデビューとアルバム制作につながりました。

ーなぜ、女性歌手の歌を選曲した?
(真一さん、以下真)最初から女性シンガーの曲にしようというコンセプトではなく、曲を出し合っていくうちにそうなりました。
(松)選曲、コンセプト、タイトルが同時進行で出来上がっていった感じ。もともと僕は昭和歌謡、特に女性言葉の歌が好き。その時代の女性が、どんな恋愛をして、どう生きていこうと思っていたか、などが色濃く出ている楽曲を選びました。

㊧「彼女の出来事」のアルバムジャケット  ㊨二人の見た目の特徴をミックスさせたアーティスト写真  ともに県内在住のイラストレーターekakinoko(えかきのこ)さんが手掛けた

ー制作にあたって工夫、苦心したことは?
(真)僕がアレンジを担当しました。ピアノと歌だけの曲もあれば、そこに僕がリズムやベース音を打ち込んだものもあります。「少女A」などは元がバンド調のものをジャズチックにしたり。でも原曲の良さは失わないように心がけました。実は僕の音楽ルーツの中には昭和歌謡があまりなかったので、今回初めて聞く曲もあり、逆に新鮮な気持ちで取り組めたと思います。
(松)ただ単に元歌と同じように仕上げても意味がないと思ったので、なるべく原曲のイメージを壊さないようにしながらも、自分たちの味付けにするのに苦労しましたね。

ーどのように楽しんでもらいたい?
(松)昭和歌謡から平成のポップスまで、自分たちが純粋に「楽しい」と感じられる楽曲ばかり。原曲を知っている大人も、全く知らない若者も、僕らのフィルターを通して幅広い世代の方々に楽しんでいただけたら嬉しいです。今後はカバー曲にこだわらず色々挑戦していきたいですね。
(真)松川ジェットとしてメジャーデビューできたのも地元あってこそ。群馬に育ててもらったという感謝の気持ちを忘れずに頑張っていきますので、応援をよろしくお願いします。

*記念ディナーショーを東京(28日)と群馬(9月11日)で開催予定。
詳細は松川ジェット公式サイト(https://matsukawa-jet.bitfan.id/)へ。

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