大粒で黒色系の巨峰、黄緑色のシャインマスカット、赤紫色の紅伊豆(べにいず)―県内の各産地では、様々な品種のブドウがたわわに実り、旬を迎えている。
約37軒の組合員でつくる沼田市ぶどう組合(宮田優一組合長)では今月26日に開園式を開き、各園で直売やもぎ取りを順次開始している。大河原ぶどう園(同市奈良町313の1、☎0278・23・3349)では現在、甘みと酸味のバランスがよく果汁が豊富な黒色系「藤稔(ふじみのり)」や、「ぶどうの王様」とも呼ばれ大粒で香り高い「巨峰」のほか、赤色系の巨大粒種で糖度が高く果肉が柔らかい「紅伊豆」=写真①=などを販売。もぎ取りも実施中。地方発送も受け付ける。入園は無料で、もぎ取った分だけ購入(価格は品種による。1㌔あたり1200円~)。シャインマスカットは9月中旬から。午前8~午後5時。
桐生と周辺地域では、桐生市ぶどう生産出荷組合に加入する13軒の組合員がブドウを栽培。最盛期を迎える9月にかけて各園で直売を行っている。津久井ぶどう園(広沢町2の3325の1、☎0277・53・0239)では、種なしで、芳醇な香りと甘さが皮ごと楽しめる人気のシャインマスカット(1㌔2800円~)=写真②=を中心に様々なブドウを販売。県ぶどう品評会ではシャインマスカットで金賞を4度、うち最高賞の県知事賞を3度受賞している。店頭の混雑を解消するため開店前から整理券を配布。午前10~午後6時。
一方、高崎市吉井町の観光農園フルーツオンザヒル(高崎市吉井町小串750の5、☎027・388・8411)では、自園で収穫したシャインマスカットを使ったスイーツを、併設するカフェで提供中。とれたてのおいしさを凝縮したこだわりの冷たいデザートが堪能できる。生ジュース(税込480円)、ゼリー(同380円)=写真③=に加え、9月からはアイスバー(同250円)やパフェ(同1280円)=写真④=も登場。ブドウは多品種あり、直売も行う。午前10(8・9月の土日祝は午前9)時~午後5時(8月土日は同6時)。
【県内の主なブドウ産地と問い合わせ先】
●沼田=沼田市観光協会(0278-25-8555)
●桐生=桐生市農林振興課(0277-46-1111)
●吉岡=吉岡町産業観光課(0279-54-3111)
●榛東=榛東村産業振興課(0279-54-2211)
※なお、今年度の県ぶどう品評会の一般公開はコロナの影響で中止に