高崎・日本絹の里で 12月13日まで
県立日本絹の里(高崎市)の企画展「はなものがたり ちりめん創作人形展」が、12月13日まで同館で開催中だ。市内在住の人形作家・竹本京さんと、竹本さんの工房に通う生徒23人が手掛けた創作人形約120点が展示されている。
竹本さんら出品者は友禅などに使われるちりめんや、着物の古きれを用いて子どもや動物などの人形を制作している。今展では、「はな~花・華・鼻」をテーマに新作などを中心に発表。会場には妖精たちや蛍袋、樹木などで構成された竹本さんのメルヘンチックな「夜の森」や花見を楽しむウサギたちを表現した愛らしい生徒合同作品「卯月四月は花の里」など、多彩な作品がズラリと並ぶ。モチーフは様々だが、いずれの人形も情感あふれる表情が魅力だ。同展担当の東條英利ディレクターは、「日常の風景や家族など、親しみやすいテーマをモチーフにした作品が多く見る人を懐かしい気持ちにさせてくれます。愛情込めて丁寧に作られたちりめん人形に触れ、絹文化に興味を持ってもらえたら嬉しい」と話す。
会期中は竹本さんによる「ギャラリートーク」(今月21日午前11時と午後1時30分から、参加無料)や、「和布のくるみボタンブックマーク」(今月25日、12月5日午前10時と午後1時半から、当日受付先着10人)も開催予定。一般400円、大高生250円、中学生以下無料。同館(027・360・6300)。