群馬司法書士会 年末年始に無料電話相談会

今月29日～来年１月３日の６日間

生活に困っている人　電話で相談して

群馬司法書士会（石橋修会長）は、生活困窮者を支援しようと29日から来年１月３日まで、「年末年始無料電話相談会」を開く。同会は毎冬、相続や養育費不払いなど様々な悩みを抱えた人を対象に年末無料相談会を実施してきたが、今冬は年末から年始にかけて新型コロナウイルス感染症の影響から、金銭面や雇用面において厳しい状況に置かれた人たちに特化した無料電話相談会を初めて行う。同会の担当者は「昨年から続く経済状況の悪化に伴い、労働面において深刻な悩みを抱えている人が急増しています。一人で悩まず気軽に相談して」と呼びかける。

今回の無料相談会では、同会所属の司法書士約20人が、生活に困っている人たちの相談に個別で電話対応する。「収入が少なく借金を返済できない」「住居確保給付金など各種支援制度を教えて」「給料が減り生活が苦しい」「解雇や雇い止めを通告され、どうすれば良いか分からない」など、生活全般の困りごとに対して専門家が応じる。

また、相談会の結果、生活保護などの緊急対応が必要な場合は年明け早々、司法書士が役所に同行し支援もするという。同会の仲道宗弘さん（56）は「行政機関が閉庁となる年末年始は、相談場所がなく不安な日々を余儀なくされる人も少なくないでしょう。法的な問題はもちろん、精神面のサポートもしながら困窮状況から脱するきっかけを作り、相談者の皆さんに少しでも気持ちにゆとりを持って新年を迎えてもらえたらと思っています」と話す。