近くに春 前橋・大室公園/渋川・ロウバイの郷こもち

前橋・大室公園
早くも紅白の梅ほころぶ

前橋市西大室町日本キャンパック大室公園では、早くも梅の開花が始まった。紅白の花がほんのりと甘い香りを漂わせ、春が近いことを知らせている。

同公園は、「日本の歴史公園100選」にも選定されている古墳公園で、園内には大室古墳群として前方後円墳が点在。なかでも前二子古墳、後二子古墳など4基は国史跡に指定されている。このうちの中二子古墳西側にある「梅の庭」と名づけられたエリアには、紅梅と白梅の木が多数植えられている。伊勢崎市赤堀町から訪れた女性は、「寒い中、こんなに開花が進んでいるとは知らなかった。素晴らしい梅の花ですね。コロナのまん延防止期間ですが、花を見たおかげで心が和み明るい気持ちになりました」とほほ笑んだ。公園管理事務所担当者は「天候にもよりますが、梅の見頃は来月上旬まで。豊かな歴史や自然環境を生かした総合公園ですので、憩いの場としてぜひお越しください」と呼び掛ける。入園無料同園(027-225-2116)

渋川・ロウバイの郷こもち
山一面に甘い香り漂う

渋川市中郷にある「ロウバイの郷こもち」では、黄色く可憐なロウバイの花が見頃を迎え、上品な甘い香りを漂わせている。

ロウバイの郷は、2005(平成17)年、「花いっぱい運動」を展開していた旧子持村が整備。七不思議の寺として知られている同市の雙林寺(そうりんじ)が所有する土地にあり、約3000坪の山一面には、ロウバイ約350本、カエデ約30本のほか、スイセンやヒガンバナ、アジサイなどが植えられている。

剪定や除草などの管理は「花と緑のボランティア」が行なっており、代表の猪熊正道さん(72)は「四季を通し様々な花が楽しめるよう手入れをしています。遊歩道にはチップを敷いてあるので、のんびりと散策を楽しんで」と話す。ロウバイは例年、2月中旬まで楽しめるという。入園無料。問い合わせは、同市都市政策課(0279-22-2073)へ。

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