桐生市の「未来へはばたけ 山田製作所桐生が岡動物園」に、同園初のレッサーパンダが仲間入り。先月25日、3頭の一般公開がスタートした。
1953年の開園以来、レッサーパンダの飼育は初めて。今回、市制施行100周年記念事業として、ゾウ舎跡に新たにレッサーパンダ舎を建設。繁殖を目指し、県外3カ所の動物園からレッサーパンダを借り受けた。
仲間入りしたのは、千葉市動物園からライム(7歳、雄)=写真、東京の多摩動物園からフラン(1歳、雌)、北海道の旭山動物園からタオタオ(3歳、雌)の3頭。ライムとフランは2月28日に、タオタオは3月1日に同園に搬入されたが、ひと月ほど非公開にし、新しい環境に慣れさせていた。
完成したレッサーパンダ舎は2階建てで、1階は飼育展示場、2階は来園者の休憩施設となっており、吹き抜けの室内展示場では、3頭の愛らしい姿を様々な角度から楽しむことができる。新型コロナウイルス感染防止のため、見学は一方通行で、混雑した場合は人数制限も行うとのこと。同園は「可愛らしいレッサーパンダは、来園者への新獣希望のアンケートで人気も高かった。感染症対策を十分にして、春の動物園を楽しんでほしい」と話す。入園無料。午前9~午後4時半。4月の休園日は、12、19、26日。桐生が岡動物園(0277-22-4442)。