もうすぐ春の大型連休。県内では今、甘楽町と長野原町の八ツ場ダム周辺が、新たなレジャースポットとして注目されている。今週は、グランドオープンしたばかりの甘楽の「めんたいパーク」と、きょう運行が再開する八ツ場の水陸両用バスなど、ホットな話題を紹介。
※出かけるときはマスク着用など感染症予防の徹底を
八ツ場あがつま湖 水陸両用バスツアー
新緑の八ツ場を湖上から満喫 にゃがてん号、22日に再登場
新たな観光スポットとして定着してきた八ツ場ダム周辺。八ツ場あがつま湖では今月、水陸両用バスツアー(4~11月)が再開した。22日からは、長野原町のマスコット「にゃがのはら」や同地域の伝説にちなんだ天狗などが描かれた車両「八ツ場にゃがてん号」=写真=が再登場。発着所は八ツ場湖(みず)の駅丸岩または道の駅八ツ場ふるさと館。まずはガイドとともに湖周囲の陸路を巡ったあと、豪快に水しぶきを上げながら湖に入り水上をクルーズする、約70分のツアー。周囲の芽吹いた新緑を眺めながらの湖上遊覧は爽快。航路は水量によって変わり、現在は水面が高い時期のコースで、丸岩大橋と不動大橋間を走る。にゃがてん号は今年3月に、自動運転システムを搭載し同湖で無人運航の実証実験が行われた車両。22日からはこれまで通り運転士が操縦する。
1日5便。要予約。一般3500円、12 歳以下2000 円、2歳以下500 円。問い合わせはNPO日本水陸両用車協会(080-2489-6600)へ。
やんば天明泥流ミュージアム
浅間の大噴火と当時の暮らしを体感
昨年4月に開館した長野原町の「やんば天明泥流ミュージアム」は、1783(天明3)年の浅間山の大噴火によって埋もれた八ツ場の地を紹介する町営の博物館。噴火当時の日常生活の様子から、噴火、集落が泥流に襲われるまでのストーリーを、ダム建設工事に伴い発掘された資料や迫力ある映像などを通して伝える。29日からは地元の解説ボランティアがガイドを行う。入館料一般600円、小中学生400円。水曜休み(祝日の場合は開館し翌日)。4月28日~5月10日までは休みなし。
なお、開館1周年記念講演会「活火山・浅間山の噴火史と謎だらけの天明噴火」が5月15日午後1時半、同町住民総合センターで開かれる(参加無料、要申込)。写真展「八ツ場ダム発掘調査26年のあゆみ」も同時開催(15日は同センターで、16~31日は泥流ミュージアムで)。
問い合わせは同館(0279-82-5150)へ。
こんにゃくパーク
新アトラクション続々 県内最小観覧車も登場
こんにゃくの無料バイキングや工場見学が人気のこんにゃくパークでは、屋内外に新アトラクションが続々登場している。屋内には、パワーショベルの操作が体験できる小型遊具が導入された。手元の左右のレバーを巧みに操って、プールの中のカラーボールをすくい上げるのは難しく、大人でも楽しめるという。このほか、「火」に見立てた的に向かって水を発射させる遊具も設置。屋外には、高さ8mと県内最小のミニ観覧車をはじめ、子ども鉄道やバイク運転の遊具など盛りだくさん。同パーク広報部の齊藤ちな実さんは「屋内外ともにアトラクションが充実してきたので、パワーアップしたパークに遊びに来てください」と呼びかける。遊具の料金は税込100~300円。
なお、手作りこんにゃく体験(前日午後1時までに事前予約)に参加すると、こんにゃくバイキングに優先入場できる「ファストパス」を進呈中。入場無料。同パーク(0274-60-4100)。
めんたいパーク群馬
明太子の魅力を発信する新テーマパーク
国道254号富岡バイパス沿いに21日、「めんたいパーク群馬」がグランドオープンした。
辛子明太子(めんたいこ)の製造販売を行う福岡県の「かねふく」が自社製品の魅力を広く発信しようと全国に展開している明太子のテーマパークで、群馬は6店舗目。
2階建ての館内は5つのエリアに分かれている。1階には、明太子の原卵の下ごしらえから漬け込み、包装までの製造工程をガラス越しに見学できる「工場」、漬け上がったばかりの「生明太子」の購入や試食ができる「直売店」、生明太子をたっぷり使った丼やおにぎり、ソフトクリームなどが味わえる「フードコーナー」、ポップなイラストやキャラクターによる音声とともに明太子の豆知識が楽しく学べる見学ギャラリー「つぶつぶランド」。2階には「キッズランド」があり、子どもが思い切り体を動かして遊べる無料の遊具が設置されている。今月9日~19日のプレオープン期間は多くの人でにぎわった。家族4人で来場した藤岡市の山口さりいさん(33)は「来るのはもう2回目です。おにぎりも美味しいし家から近いので、また来たい」と話した。同パークの今池宏充店長(34)は「群馬は首都圏からのアクセスがよく、温泉や世界遺産など季節に左右されない魅力的な観光資源も豊富。近隣のレジャー施設と合わせて、明太子を色々な角度から楽しんでほしいですね」と話す。問い合わせは同パーク(0274-67-7415)へ。