気鋭アーティスト3人のグループ展「アマダレ」

受賞作など新作中心に発表
前橋の画廊翠巒で  22日まで

佐々木さんと「はう(リンジンの胴体に描かれた絵)」

山形市の東北芸術工科大と同大学院で学んだ気鋭アーティストによるグループ展「アマダレ」が22日まで、前橋市文京町の画廊翠巒で開かれている。今展は、同大教授で画家の長沢明さんと同画廊が、若手作家に発表の機会を与えようと毎春企画。8回目の今年は、伊藤みさきさん(1995年生まれ)、佐々木菜摘さん(99年生まれ)、下田実來さん(97年生まれ)の3人が、新作を中心に計15点発表している。

3作家は、いずれも同大で長沢教授に師事し日本画をベースに作品制作に励んでいる。伊藤さんは第14回西会津国際芸術村公募展・緑のかけ橋賞を、佐々木さんは第8回トリエンナーレ豊橋・星野慎吾賞展大賞を、下田さんは第39回上野の森美術館大賞展・優秀賞フジテレビ賞を受賞するなど、気鋭作家として注目を集めている。

昨年に続き2年連続のグループ展参加となる佐々木さんは、染色したなめし皮に架空の人物を表現した大作や小作を展示。「人間のような動物のような植物のような、未知なる生物を描いています。人と自然が共生する世界を感じてもらえたら」と語る。一方、伊藤さんは花や植物などをモチーフにした新作、下田さんは鮮やかな色に包まれた風景画などを発表している。同画廊の梅津宏規社長は「様々なコンクールで活躍する期待の気鋭作家3人による独創的な表現世界を楽しんで欲しい」と話す。入場無料。同画廊(027・223・6311)。

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