インタビュー 佐藤 友紀さん「ブラスってこんなに楽しいんだ!」

スーパー金管楽器プレーヤーが高崎に
7月18日 高崎芸術劇場音楽ホール

金管楽器のトッププレーヤーで昨年結成された「ARK BRASS」のコンサート「フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルへのオマージュ」が、7月18日午後2時から高崎芸術劇場で行われる。そのコア・メンバーでトランペットの佐藤友紀さんにインタビューした。(谷 桂)
ⓒYuji Hori

―ARK BRASS結成のきっかけは?
私の地元、神奈川県鎌倉で携わったコンサートシリーズに、「弦楽器と金管楽器のトリオ対決」をしようという企画があり、弦楽器が素晴らしいメンバーを揃えてきたので、こちらも日本で最高の金管楽器メンバーを集めることになりました。まずは、NHK交響楽団だったホルンの福川伸陽さんをお誘いし、初共演であるトロンボーン青木昂さん(読売交響楽団)と3人で演奏すると、すごく波長が合いました。その時、音楽で会話が自然にできていると確信しました。後に、信頼できるチューバの次田心平さん(読売交響楽団)が加わり、2021年に「ARK BRASS」を結成しました。

―どのような音楽を演奏しますか?
団体のテーマとしては、「フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル」という70~80年代の伝説的アンサンブルをオマージュすることを掲げ、そこに自分たちのテイストを加えて音楽を作っております。当日の曲目はバードの「オックスフォード伯爵の行進曲」やシャイトの「戦いの組曲」、ヘイゼルの「クラーケン」やモンティの「チャルダーシュ」などです。コア4人と演奏会ごとに変わるアソシエイト・プレーヤー6人にパーカッション1人が加わって11人。曲によって機動力のある5重奏や重厚な10重奏を奏でます。トロンボーンには、群響の越智大輔さんもいます。メンバー全員で新しい時代の金管アンサンブルを作っていきたいと思います。

デビューCDも昨年9月にリリースした「ARK BRASS」ⓒ飯田耕治

―ライブの良さは何でしょうか?
ライブはお客様と向き合って共有できる時間や空間があります。音楽を聴いたお客様がマスク越しでも幸せそうな表情をしているのを見ると、こちらもうれしいです。リアルに拍手がいただけることも演奏者としては一番の喜びです。 今まで高崎には、何度も訪れたことがありますが、新しいホールで当日、皆様とお会いできるのをすごく楽しみにしています。

佐藤 友紀(とものり)さん
ARK BRASSコア・メンバー。東京藝術大学音楽学部卒業。フィリップ・ジョーンズ国際コンクール第3位。現在、東京交響楽団首席トランペット奏者。シエナ・ウインド・オーケストラ客員契約団員
■「フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルへのオマージュ」
7月18日午後2時開演。全席指定5000円、25歳以下3000円(同劇場のみ取り扱い)。
同劇場チケットセンター(027-321-3900)。

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