高崎の赤尾商事&三究知が法人設立 「ぐんまカーボンニュートラル推進会」
今夏から支援本格スタート
環境対策に力を入れるエネルギー総合商社「赤尾商事」(高崎市上佐野町)と省エネコンサルティング会社「三究知(さんきゅうと)」(同市下之城町)は、企業の省エネや脱炭素化をサポートする「一般社団法人ぐんまカーボンニュートラル推進会」(赤尾佳子代表理事)を立ち上げた。先月20日には、高崎で第1回連絡会を開催=写真。今夏から、県や金融機関と連携しながら中小企業のカーボンニュートラル実現に向けた支援を本格始動させる。
両社は、国が2050年までに進めるカーボンニュートラル(CО2排出量実質ゼロ)の実現に基づき、それぞれの立場から省エネ事業に積極的に取り組んできた。情報共有を進めるなかで、中小企業が抱える脱炭素化に関する課題を解決したいというり、両社の思いが一致し、支援団体の設立に至った。今春、両社の社員らが中心となって推進会を発足。6月には経済産業省の令和4年度「地域プラットフォーム構築事業」に採択され、今夏から支援団体「省エネお助け隊」としての活動を本格化させる。
具体的には、専門家による省エネ診断を通して改善策を提案するほか、省エネ設備の導入に利用できる補助金の紹介などを行う。また、来月以降は県内各地で専門家による無料講演やセミナーを開催し、会の取り組みを広く発信していく。同会の赤尾代表理事は、「カーボンニュートラルと言っても、何をしてよいか分からないという声をよくお聞きします。推進会が県内の相談窓口となって、省エネ、低炭素化のサポートに力を尽くしていけたら」と話す。詳細は同会HP(https://www.gunma-carbon-neutral.or.jp)。 (中島美江子)