月探査の歴史 月の石や砂、アポロ
17号船内作業服など約130点紹介
人類と宇宙をめぐる過去・現在・未来について2シーズンに分けて紹介する企画展「宇宙への挑戦」が、富岡の自然史博物館で開催中だ。現在のシーズンⅠ(9月11日まで)では「月に向かって」をテーマに、宇宙の謎に迫っている=写真。
今展では宇宙開発の歩みや、月探査の歴史と技術と科学の進歩を、写真パネルやロケット模型、アポロ15号が持ち帰った月の石、無人探査機「ルナ」で採取した月の砂、アポロ17号船内作業服といった貴重な約130点を通して紹介している。
一方、体験コーナーでは月や火星の模型砂に触れられるほか、宇宙での擬似体重測定や擬似重力実験、宇宙服での記念撮影などが楽しめる。同展担当者の鳥羽隆敏さんは、「人類が宇宙に進出してから半世紀以上経ちました。探査機や宇宙ステーションなど科学技術の進歩は目覚ましいものがありますが、一方で解明されてないことも多くあります。月の石や砂など貴重な資料類の数々を展示していますので、これまでの宇宙への挑戦に加え未だ解き明かせない宇宙の謎に思い巡らせてもらえたらうれしいですね」と話す。
なお、9月17日からスタートするシーズンⅡ「月よりも遠くへ」(11月20日まで)では、「はやぶさ2」の模型や小惑星リュウグウのサンプルのレプリカ、白萩隕鉄から作られた流星刀などを展示予定。また、ワークショップ(要申込)は9月4日、10月2、16日に開催。
一般800円、高大学生450円。中学生以下無料。8月中は無休(9月以降は月曜休館)。現在、入館は予約制。同館(0274-60-1200)へ。