高崎で特別公開や企画展
■上野三碑とは…「山上碑」「多胡碑」「金井沢碑」の総称。飛鳥末期~奈良初期にかけて、大和王権の直轄地があった高崎市南部地域に建てられた。東アジアとの交流文化や地方政治の様子を示す日本最古の石碑群で、いずれも国指定特別史跡。2017年10月31日にユネスコ「世界の記憶」に登録された。
30、31日は各碑を公開
30、31日は各碑の覆屋(おおいや)の扉を開け、ふだんガラス越しにしか見られない三碑を直接見学できる。各会場ではボランティアがガイドを行う。また、上信電鉄吉井駅を起点とする無料の「上野三碑めぐりバス」を通常より増便し運行。同市文化財保護課( 027-321-1291 =平日)。
なお、多胡碑に隣接する「多胡碑記念館」では11月27日まで企画展「知りたい!多胡郡正倉―多胡碑周辺遺跡の調査から」を開催。来年3月末まで観覧無料。月曜(31日は開館)休館。同館( 027-387-4928 )。
歴博では建立の時代を紹介する企画展
県立歴史博物館では11月27日まで、企画展「上野三碑の時代 7-8世紀の都と東国」を開催。三碑建立当時の都の様子や、都と群馬、都から東国を経て東北に向かうルート「東山道駅路」などについて紹介する。高松塚古墳石室壁画パネルや正倉院宝物の再現品のほか中央との交流を示す資料など約480点。土日祝日は勾玉ネックレス作りワークショップ(当日申込制)や講演会(要予約)も。一般800円、大高生400円(28日無料)。月曜休館。同館( 027-346-5522 )。