名作映画とピアノ演奏 2部構成で贈る珠玉のショパン

「別れの曲」シネマ&リサイタル 高崎市文で今月22日

映画史に残る名作と、気鋭ピアニストによるリサイタルが同時に楽しめるイベント「『別れの曲』シネマ&リサイタル」が、今月22日午後1時から高崎市文化会館大ホールで開かれる。映画とクラシック音楽の魅力を知ってもらおうと、映画製作・配給会社「群馬共同映画社」(前橋市石倉町、日沼和佳社長)や楽器専門店「ピアノプラザ群馬」(高崎市問屋町、中森隆利社長)らが企画した。

イベントは、若きショパンの半生を描いたドイツ映画「別れの曲」(1934年製作、ゲツァ・フォン・ボルヴァリー監督)の上映と、国際的に活躍するピアニスト近藤嘉宏さんによる演奏の2部構成。

映画は初恋の女性コンスタンティアとの悲恋、ジョルジュ・サンドやフランツ・リストらとの交流を通してショパンの愛と青春を鮮烈に紡ぎ上げた名作で、日本でも1935年に公開され大ヒットした。劇中にはショパンの名曲がふんだんに使われ、特に「エチュード第3番ホ長調」はメーンのテーマ曲として映画と共に人々の心に残り、以来日本ではこの曲が「別れの曲」と広く呼ばれるようになったと言われている。

映画上映後は、ピアニスト・近藤さんのソロコンサート。近藤さんは桐朋学園大学を首席で卒業後、1987年に日本音楽コンクール第2位に輝く。ミュンヘン国立音楽大学でゲルハルト・オピッツ氏に師事。1992年にミュンヘン交響楽団との共演でデビューを果たし、以降は国内外の有名オーケストラに客演し多くのマエストロと共演を重ねている。これまでに30タイトル以上のCDを国内外でリリースするなど、日本を代表するピアニストとして第一線で活躍中だ。

当日はオール・ショパン・プログラムで、ワルツ第3番「華麗なる円舞曲」、エチュード第12番「革命」、ポロネーズ第6番「英雄」など名曲の数々を披露する。同映画社の日沼社長は、「音楽映画の名シーンと気鋭のピアニストの生演奏をたっぷり味わって下さい」と呼びかける。全席自由4000円(当日4500円)。同映画社(027-252-2261)へ。

音楽映画の名作「別れの曲」

 

日本を代表する
ピアニスト近藤嘉宏氏
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