学校机の狭い問題 拡張家具で解決

沼田女子高とシステム・アルファ共同開発

沼田女子高校(本多勝校長)とソフト開発を手掛けるシステム・アルファ(前橋市・広山悟代表)は、共同で教育現場の課題解決に役立つ「机拡張具」を製作した。

生徒が学習する際には、机の上に教科書やノートを開いて使用するが、文科省が推進するGIGAスクール構想によって、一人一台の情報端末が配備され、机の狭さが問題となっていた。ICT端末を置くスペースを確保することが課題となり、「生徒が勉強に取り組みやすい環境にしよう」と、同社が提案した。

机の前方に簡単に取り付けできる木製の拡張具は、生徒有志15人が昨年2月から、アイデアを出しながら製作に協力。2つの木台の上には、好みの傾斜をつけながら、書見台のように端末や教科書を置ける。「aide(エイド)」という商品名も考案した。3年生の佐藤望さん(18)は、「教材の置き場所に困っていたが、使いやすくなった。私たちの理想が形になってとてもうれしい。今後は、使用しながら改善の提案もしたい」と喜んだ。同校の吉澤千恵教諭も、「沼女生が発案した拡張具が役だちそうです」と話した。同社では、生徒の感想を聞き取って製品化に反映する。

設置後は、端末が見やすくなった
簡単に机にはさんで使用
開発に取り組んだ沼女生
掲載内容のコピーはできません。