県産素材のアップサイクルプロジェクト

群 馬の  れた素材に新たな価値を与え
地域を  性化し 成果を 挙 げよう

県内の繊維産業の端切れなどを活用し、新たな製品に生まれ変わらせるアップサイクルプロジェクトが立ち上がった。その名も「群優活挙(ぐんゆうかっきょ)」。仕掛け人は、商品のブランディングを手掛けるDreamin‘(ドリーミン)の木榑浩之さん(59=高崎)だ。

もともと、伝統工芸に興味を持っていた木榑さんは近年、織物や刺繍など県内の製造業が衰退の一途をたどっていることを憂慮し、伝統を守りながら技術を継承させていく方法はないかと考えていた。群馬は全国でもゴミの排出量が多いことから、繊維産業の製造過程で大量に出る端切れなどをうまく活用することで伝統を守り、ごみを減らすこともできるのではと、同プロジェクトを展開することに。

現在、桐生織を手掛ける龍匠錦(桐生)、ソファーメーカーのAmico(同)、横振りししゅうの福田商店(伊勢崎)がプロジェクトメンバーとして参加。異素材を組み合わせたり、刺しゅうを施したりして伝統技術に新たな息吹を吹き込んだバッグや衣服、雑貨、インテリアなどを提案する。製品は年明けから、高崎の県内のホテルなどで販売予定。木榑さんは「現在、販売協力してくれる企業を募集中です。群馬に素晴らしい伝統文化があるということを、全国に広めていきたい」と意気込む。問い合わせは木榑さん( 090-4829-1319 )へ。

なお、福田商店では刺繍の良さや“かっこよさ”を五・七・五で表現する「ししゅう川柳」のコンテストを開催中。締め切りは来年1月9日。パソコンやスマホで応募。詳細は同店HP(https://fukuda-shishu.com/senryu/)へ。

福田商店が施した横振りししゅう入りのスカジャン(イメージ)。「ししゅう川柳」では優勝者に進呈される
黒いソファー生地と桐生織を合体させたハンドバッグ、だるま職人による手書きのアートと桐生織を組み合わせたトートバッグ、スプレーアートの布に横振りししゅうでだるまを描いたバッグなどの試作品を手に「群優活挙」プロジェクトをアピールする木榑さん
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