前橋の画廊翠巒であすから
前橋出身の日本画家・須藤和之さんの個展「予感」が、あす18日から、前橋の画廊翠巒で始まる。県内の豊かな自然を描いた20点の新作を発表する。26日まで。
須藤さんは、多摩美術大から東京芸大大学院に進み、日本画や保存修復を学んだ。博士課程在学期間中には「第3回前田青邨記念大賞展」奨励賞を、修了制作時には「お仏壇のはせがわ賞」特別賞を受賞。博士課程修了後は美術館や画廊に加え、日本美術院院友として院展で精力的に作品を発表。伊藤忠商事や三菱UFJ銀行、群馬銀行、中央電機商会といった県内外の企業カレンダーに作品が採用されるなど、伝統的かつ高度な技法とダイナミックな構図による画風は高く評価され、40代に入りその人気にますます拍車がかかっている。
今展では、60号の大作から小品までを展示。会場には、幾枚もの写生を重ねイメージを顕在化し、繊細な色調で描いた風景画が並ぶ。同画廊の梅津宏規社長は「更に一段上の境地へと向かいつつある〝須藤和之の世界〟の予感を、作品を通して感じて欲しい」と話す。入場無料。午前10時半~午後7時(最終日は同5時)。火曜休み。問い合わせは、同画廊( 027-223-6311 )へ。