元横浜高監督・渡辺元智さん 

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高崎商大附野球部に直接指導
「練習も、本番の球場を頭の中に描き、自分の『MAX』で」

バットを手に熱く指導する渡辺元智さん

横浜高校硬式野球部元監督で同校を春夏通算5度の全国優勝へ導いた渡辺元智さん(78)が先月、愛弟子の渡辺賢教諭(41)が監督を務める高崎商大附高校野球部の豊岡グラウンドを訪れ、直接指導を行った。

渡辺さんは、56人の部員を前に、野球人としての心構えや練習への取り組み方、体の使い方、バッターボックスでの構え方、ピッチャーの体幹の鍛え方などを、選手との対話や実技を通して伝授。商大附の瀬下恵太主将(2年)は、「バッティングでは人間の体の構造を意識すること、腰や肩のゆがみが出ないようにスイングすることなどを教わりました。日頃の練習にしっかり反映させていきたいです」と笑顔で話した。

指導を終えた渡辺さんは、「自分に自信を持つこと、『勝ちたい』という欲を持ち、それを言葉に出すこと、いい仲間を持つこと、時には我慢も必要なこと、練習も本番の球場を頭の中に描いて自分の『MAX』でやることなどが大事と伝えました。また夏に来ると約束したので、選手たちの成長した姿を楽しみにしています」と話した。

「厳しさの中にも愛情ある指導」と商大附監督

商大附の渡辺賢監督は藤岡生まれ。横浜高へ進学し、元プロ野球選手・松坂大輔さんの1学年後輩で、ともに甲子園へ出場、3年次には4番を担うなど活躍した。

恩師との再会に「実践を意識した良い練習をやっていると褒めていただき嬉しかった。厳しさの中にも愛情のある指導は変わらない。監督さんの指導を客観的に見ることができ学ぶことが沢山あった。『全国を常に意識し、礼儀や全力疾走などできることをより徹底すべき』とのアドバイスを自身の指導にも生かしたい」と語った。

部員の目を見て真剣にアドバイスする渡辺さんと、隣で見守る商大附の渡辺賢監督(写真右から2人目と3人目)

最後にグータッチで別れのあいさつを交わす渡辺さんと部員ら

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