ボリュームある髪型で体を大きく揺らして歌うように演奏するヴァイオリニスト、ネマニャ・ラドゥロヴィチさんが、4月23日午後2時、高崎芸術劇場に登場する。聴く人を魅了するつややかな音色はもちろん、「超絶技巧」と呼ばれる表現力あふれるテクニックは、クラシックファンだけでなく、広く音楽好きをうならせる。
1985年、セルビア(旧ユーゴスラビア)生まれのネマニャさんは、7歳から音楽を始め、ドイツで学んだのち、14歳でフランスに渡り、パリ国立高等音楽院に入学。2003年「ハノーファー国際」をはじめとする5つのコンクールで1位を獲得するなど世界から認められているアーティスト。一流オーケストラと共演するほか、カーネギーホールなどでも演奏している。
今回は、ゆかりの旧ユーゴスラビアに加え、学生時代を過ごしたフランスの音楽仲間によって結成された弦楽合奏とピアノ、チェンバロで構成する「ドゥーブル・サンス」を率い、同劇場音楽ホールで奏でる。曲目は、「ファイヴ・シーズンズ&シェヘラザード」と題して、ヴィヴァルディ「四季」やセドラー「日本の春」、リムスキー=コルサコフの「シェヘラザード作品35」などを演奏する。同劇場の担当者は、「総勢16名による豪華な響きを音楽ホールで堪能できる機会です。ネマニャさんのテクニック、親しい仲間たちと奏でる生きた音楽をお楽しみください」と聴きどころを語る。全席指定7000円。好評発売中。同劇場チケットセンター(027-321-3900)。