ゆうすげ元湯で地酒フェス開催

榛名湖畔に県内11蔵が集結!
群馬の地酒と食と温泉を満喫

3年ぶりに開催された地酒フェスで、県内11蔵の33種を堪能する参加者たち=榛名湖温泉ゆうすげ元湯

上州の名酒とグルメが味わえる「群馬の地酒フェス」が先月22日、高崎の榛名湖温泉ゆうすげ元湯(清水敏博社長)で開催された。県内11蔵の33種類が振る舞われ、参加者約80人は群馬が誇る美酒に酔いしれた。

群馬の地酒振興や魅力発信に取り組む「群馬SAKE TSUGU」(サケツグ)の清水大輔代表(44)と、ゆうすげ元湯が企画。3年ぶりとなる今年は浅間酒造、貴娘酒造、近藤酒造、島岡酒造、聖徳銘醸、土田酒造、永井酒造、永井本家、町田酒造店、松屋酒造、山川酒造の蔵元や杜氏、蔵人が一堂に集まった。各蔵の看板銘柄と共に地元のグルメや温泉が楽しめるイベントは好評で、チケット発売からわずか4日で満員御礼となった。フェスは昼夜2部構成で約80人が参加。昼の部では養豚業を営む堀越ファーム(高崎)やハム工房「Ticca Tocca」(同)の協力の下、お肉と合う群馬の地酒テイスティングや酒のつまみとなるベーコンスモーク体験、夜の部では地元食材をふんだんに使った料理と各蔵オススメの地酒の飲み比べを堪能した。

看板銘柄を紹介する浅間酒造の蔵元・櫻井武さん(写真右)と群馬SAKETSUGUの清水代表

名酒を味わいながら蔵元や杜氏から酒造りや銘柄へのこだわりが聞けるので、会場は熱気にあふれていた。友人と参加した原田瞳さん(56=高崎)は、「群馬にこんなたくさん酒蔵があるとは知りませんでした。一度に色んな銘柄が飲み比べられるので、日本酒好きにはたまらない。お肉と地酒のペアリングも新鮮で大満足」と笑顔で語った。フェスは参加者だけでなく各蔵にとっても、貴重な機会となっている。町田酒造店の蔵元、町田恵美さん(47)は、「お客様の声が直接聞けるので、酒造りに関する様々な気付きが得られるし、ほかの蔵元さんとも情報交換ができるので大いに励みになりますね」と話す。

群馬の地酒を盛り上げようと、フェスを企画したサケツグの清水代表は「コロナ下で自粛していた対面イベントがようやく開催できました。群馬の地酒の美味しさや奥深さを知り、一人でも多くの人がファンになってくれたら嬉しい」と語る。なお、今後もサケツグとゆうすげは地酒フェスを定期的に開催していく予定だ。ゆうすげ( 027-374-9211 )。 (中島美江子)

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