県民のソウルフードとして親しまれている「上州御用鳥めし」などを製造販売する登利平(前橋)が、昨年7月に創立50周年を迎えたのを機に、同社創業から現在までをたどるドキュメンタリー作品「上州登利平たれ守り衆の50年」を制作。先月19日にユナイテッド・シネマ前橋で招待客約300人を前に上映会を開いた。
年間400万食、売上額の7割を弁当が占める同社のルーツは前橋の小料理店。繁盛していたが、突然、創業者が他界し存亡の危機に。多くの人に愛された味を守ろうと、婿養子は老舗デパート幹部の職を辞して厨房へ…。当時を再現したドラマに実在の関係者らのインタビューを交えた約1時間の作品に、来場者は大きな拍手を送った。上映後のトークショーでは監督の篠原哲雄さんや音楽担当のGENさん、出演者の塚原圭恵さんらが登壇し、撮影時を振り返った。また歌手のわかないづみさんがGENさんのバイオリンに合わせ主題歌「継なぐ」を披露した。同作は今月4日と18日の午後7時から群馬テレビで、同25日午後1時5分からGTVプレミアムで放映予定。