60分間、降りられない 恐怖体験

「ゾンビトレイン」運行
わたらせ渓谷鐡道 6~9月

桐生市と栃木県日光市を結ぶ「わたらせ渓谷鐵道」が、お化け屋敷と列車を組み合わせた初めての企画「ZOMBIE TRAIN(ゾンビトレイン)」を運行する。乗客がゾンビに襲われる恐怖と戦いながら目的地までを逃げ切る体験型イベントで、6~9月の土日に実施される。

同鐡道は、沿線の過疎化にコロナ禍が追い打ちをかけ、利用者の減少が続く厳しい状況。奇抜で新たな仕掛けが必要と、日光市が「お化け列車」を発案。沿線自治体と同鐡道が連携し、企画列車の運行に臨む。

「ゾンビトレイン」は、観光列車・トロッコわたらせ渓谷号の1車両を貸し切り、大間々駅~通洞駅間で実施。内装やストーリーを、東京都のホラーイベント制作会社「怖がらせ隊」が担当しており、いつ現れるかわからないゾンビと、車内に施された薄暗い演出が、乗客の恐怖心をさらにあおる。同鐡道の担当者は「ゾンビの襲撃を受けながら脱出を試みるストーリー仕立てになっており、怖さだけでなく笑える場面も。下り(大間々10:54発)と上り(通洞14:02発)で内容が違うので、往復ご乗車いただいても楽しめます。チャレンジ企画で沿線を活気づけ、新たな顧客獲得につなげたい」と話す。

運行は、6月4・18日、7月9・22・30日、8月5・19・27・9月9日の計9回。料金は中学生以上3500円(往復6000円)、小学生以下2000円(同3000円)。小学生以下は保護者同伴。定員各60人。同鐡道HPの申し込みフォームか電話で申し込む。問い合わせは、同社( 0277-73-2110 )。

掲載内容のコピーはできません。