沼田女子高(同市倉内町・本多勝校長)の最後になる文化祭「第38回沼女祭」が、6月2、3日に開催された。今年102周年になる沼田女子高は、2025年度に沼田高校(同市西原新町・長岡剛生校長)と統合を控える。文化祭は2年に1回の開催になるため、今年が最後。生徒たちは、「Final~It will remain in our memories. ~」と題して、「最後」を意識したテーマを設定。一昨年は、コロナ禍で一般公開が中止になり、今回はコロナ後、初の一般公開になり、多くの来場者でにぎわった。
オープニングでは、本多校長が、「コロナで学校行事が思うようにできなかったが、緩和され開催できてうれしい。今回で最後だが、沼女の歴史と伝統が終わるのではなく、幕開けを目指したい」と生徒にエールを送った。生徒会長の山田美結さん(3年)は、「沼女祭は最後ですが、輝いて駆け抜けて、この思い出を一生の宝にしたい」とあいさつ。実行委員長の林聖奈さん(3年)は、「4年ぶりに一般公開できた。後夜祭も企画したので、最後の沼女祭を皆さんで楽しみましょう」と呼び掛けた。
会場の体育館は、ミラーボールが反射して、ステージを紫電球でライトアップ。「NUMAJO」とシルバーの文字を付け、おしゃれな雰囲気。一日目の校内発表では、ダンスやボーカルグループが会場を沸かせたほか、カップルを演じる「ベストカップルオブ沼女」も行った。
二日目は、一般公開日とし、実行委員による模擬店や軽食やスイーツなどのキッチンカーも多数出店。沼田市の電子通貨「tengoo(てんぐ―)」での決済も試みた。
後夜祭では、沼田高校の生徒が大勢合流。沼女生によるK-POPダンスが行われたあと、沼高生徒も一緒にダンス「ジャンボリーミッキー」を踊った。声援が飛び、拍手が鳴りやまない中、最後の文化祭は大いに盛り上がった。 (谷 桂)