雄大な山&満天の星空 絶景が魅力のリニューアルキャンプ場

浅間山 武尊山

コロナ禍で加速したキャンプ人気。今年こそキャンプデビューをと考えている人も多いのでは? 嬬恋村と片品村に、絶景地という「場所の力」を活かしたリニューアルキャンプ施設が登場。アフターコロナの夏も目前。標高が高く圧巻のロケーションにある2つのキャンプ場と、高地キャンプの醍醐味、焚き火に必須のグッズ、前橋生まれの焚き火台を紹介します。(塩原亜希子)

迫力の浅間山が目の前に
「浅間山キャンプ場」 今月2日オープン

①グランピングテントのデッキからは浅間山の噴煙が望める

名峰・浅間山を目前に望む場所に今月2日、「浅間山キャンプ場」(嬬恋村)がオープン。眺望の良さで人気のあった「旧浅間六里ヶ原休憩所」をリノベーションしたもので、鬼押ハイウェー「峰の茶屋」料金所から万座方面へ車で約3分。荒涼な浅間山山麓の景色が目の前に広がる。

同キャンプ場は、西武グループの造園・緑地専門会社「西武造園」と、アウトドアを手がける「R.project」による合弁会社「ステップアウト」が運営。西武グループが保有する資産を有効活用するキャンプ場の第1号で、同社は「アウトドアを、すべての人に」をスローガンに、ファミリー層から初心者層、ツーリング層など幅広い層へと門戸を広げることを目指し、2030年までに全国に5カ所以上の展開を予定している。

同キャンプ場には、オートキャンプサイト、バイクサイトのほか、ドーム型テントの「ジオルームグランピング」を展開。車を横付けできる17区画のオートキャンプサイトには、水はけの良い「浅間火山砂利」が敷き詰められており、泥で汚れる心配がなく快適。広々とした芝生広場に並ぶグランピングテントは12区画。ペット連れで楽しめるドッグラン付サイトもある。各テントに設置されたプライベートデッキからは、晴れた日には浅間の眺望、夜には満天の星空が。敷地内には売店やトイレ、シャワールームなどの施設があり、大自然の中にありながら、ファミリーや初心者でも安心してキャンプを楽しむことができる。

また同キャンプ場は、全国46地域ある日本ジオパークのひとつ「浅間山北麓ジオパーク」内にあり、周辺では、火山活動の歴史や生態系について専門ガイドの案内でまわる、様々な「ジオツアー」を開催している。ステップアウトの松尾剛さんは「魅力的なツアーがたくさんあるので、ぜひキャンプ場をベース基地に参加してみてください。山頂から立ち上る白い噴煙を目の前にすると、浅間は活火山なんだと実感しますよ」と話す。この夏、圧巻のロケーションで、ジオ(地球)の鼓動を感じる、そんなキャンプを楽しんでは。

②テントの中はベッドで快適に
③オートキャンプサイトの目の前に浅間山
④芝生広場に並ぶテント「ジオルームグランピング」

■【浅間山キャンプ場】
HP:https://www.stepout.co.jp/camp/asamayama/
営業期間:〜11月30日(夏休みを除く水・木定休) 
利用料金:オートキャンプサイト5500円/1泊〜、バイクサイト3000円/1泊〜、ジオルームグランピング33000円/1泊2食付き・2人〜※7月2日まで、オープン記念キャンペーンを実施中。詳細、予約は、キャンプ場検索・予約サイトなっぷ( https://www.nap-camp.com )。

透明ドームから夜空を堪能
「OZE-HOSHISORA GLAMPING & CAMP RESORT」
来月14日グランピングエリアオープン 予約受付中

①来月オープンするグランピングエリアのイメージ図

片品村のほたか牧場キャンプ場が今シーズン、絶景グランピング&キャンプ施設「OZE-HOSHISORA GLAMPING & CAMP RESORT」としてリニューアルオープン。来月14日には、グランピングエリアが登場。現在予約を受付中だ。

②白樺が美しい広々としたテントエリア

同キャンプ場は、日本百名山のひとつ武尊山の中腹、標高1500㍍にある。眺望抜群の解放感あふれるキャンプエリアには、フリーサイトや電源付きオートサイトのほか、白樺に囲まれたログハウスも展開。周辺には、ブナの原生林、レンゲツツジの群落、天然記念物モリアオガエルが生息する池など豊かな自然があり、武尊山登山のベース基地としてはもちろん、湿原散策、自然観察といった、様々なトレッキングコースも楽しめる。

③2棟限定。星空を満喫できる透明ドームのイメージ図

来月新たにオープンするグランピングエリアは、見晴らしの良い斜面を段々畑状に造成。眺望の良さとプライベート空間を確保し、ドーム型テント8棟、透明ドーム2棟の計10棟を設置する。全面が透明な日本初導入という「エクセライトドーム」は、室内からいつでも尾瀬の豊かな自然や星空が堪能できる。

運営する片品村振興公社の星野尊斗さんは「尾瀬国立公園の玄関口・片品村の大自然を感じられる絶景が自慢のキャンプ場です。透明ドームで、夜は星空を眺め、朝は山並みから昇る太陽とともに目覚める、そんな非日常体験を味わいに来てください」と話す。

■【OZE-HOSHISORA GLAMPING & CAMP RESORT】
HP:https://k-hotaka.jp/oze-hoshisora/
営業期間:グランピングエリア~10月8日、キャンプエリア~同15日 
利用料金:ドームテント15800円/人〜、透明ドーム19800円/人〜、フリーサイト1500円/人〜、オートサイト7000円/区画〜、ログハウス4000円/人〜
予約は、キャンプ場検索・予約サイトなっぷ( https://www.nap-camp.com )。

山好きの二人が作る、前橋生まれのガレージブランド「Barbe works.」の焚き火台
「道の駅まえばし赤城」で販売中

キャンプの醍醐味と言えば、焚き火。標高の高い場所にあるキャンプ場なら、夏でも涼しく、夜はゆらめく炎を眺める焚き火時間が楽しめる。今年3月開業の、道の駅まえばし赤城にあるアウトドアショップ「ベーコン」で販売されているのは、前橋のガレージブランド「バーブワークス」の焚き火台。ガレージブランドとは、こだわりの製品を小規模で販売するブランドのこと。とんとん広場を経営する「エーアンドブイ企画」社長の林智浩さん(47)と、ROBSON COFFEEオーナーの山本誠さん(50)の二人が、ともに趣味である山歩きやキャンプを楽しむ中で、「こんなものがあったらいいね」という会話から、ブランドの立ち上げ、製品化を実現させた。制作も前橋の板金加工の会社に依頼した“完全前橋産”という焚き火台は、軽く、折りたためて、持ち運びが便利なものを、とこだわった。赤城山をこよなく愛する二人。ブランド名の由来を山本さんに尋ねると、「バーブは、フランス語でヒゲ。赤城山の裾野ってヒゲに見えません?」とのこと。道の駅では、こちらも前橋の会社とコラボした「虫除け香」(600円)や、赤城山7座の名が入ったTシャツ(2500円)を販売中。「これからものんびりと、使っていて楽しくなるようなキャンプギアを展開していきたい」そうだ。

■価格:18,000円/組立時:約35㌢×35㌢×15㌢、収納時:約39㌢×3.5㍉/重量:約1.3kg/素材:ステンレス

掲載内容のコピーはできません。