前橋・すいらんの 介護予防「絵画教室」開講1周年

絵を描くって楽しい!
初心者&経験者向け教室 無料体験の参加者募集!

絵を描くことで認知症を予防する絵画教室

美術専門カルチャースクール「すいらんアートスクール」(前橋市文京町、梅津宏規社長)は昨夏、介護予防を目的としたアートデイサービス「65歳からの絵画教室」をスタートさせた。週4回、初心者向けの絵画教室を中心に開催してきたが、開講1周年を迎え経験者向けの教室にも力を入れていく。現在、両クラスとも7月以降の無料体験会の参加者を募集中だ。

教室では絵を描くことで知的好奇心を刺激し認知症を予防。さらに、制作の前後に行う準備体操やストレッチで筋力強化を図り、休憩時のティータイムでは利用者同士、会話を楽しみながら交流を深める。介護予防に効果的なプログラム内容で、受講時間は1回2時間半。画材も無料で貸し出すため安心だ。アーティストとして第一線で活躍する講師陣が、参加者のレベルに添った絵画指導を行う。初心者向けはデッサン(鉛筆画)や水彩画が中心で、今夏からは経験者向けに油彩や日本画などの特別コースも開講予定。

介護施設がサービスの一環で絵画制作を取り入れるケースはあるが、すいらんのような美術専門カルチャースクールが介護サービスに特化した絵画教室を開くのは全国的にも珍しいという。現在、70~90代の約10人が週1回程、定期的に通ってくる。初心者が多く毎回、季節の野菜や果物などをモチーフとした作品を仕上げていく。関口弘子さん(80)は、「娘に勧められて来ましたが、自分のペースで自由に描けるのが良いですね。完成作品を持ち帰れるのも嬉しい」と笑顔で語る。教室で初めて絵具やキャンバスに触れたという小竹洋子さん(90)は、「目や手先を使うので、脳のトレーニングになっています。利用者の皆さんとお茶を飲みながらおしゃべるするのも楽しい」と話す。最年長の寺澤昭子さん(91)は、「プロの先生が、色の重ね方など基礎から丁寧に教えてくれるので勉強になります。デッサン力を上げて、色んなモチーフに挑戦したい」と目標を掲げる

絵画教室の対象者は、前橋在住で要支援1、2及び地域包括支援センターの基本チェックリスト該当の65歳以上。保険適用のため、1割自己負担で利用できる。同スクールの梅津有香里事務局長(59)は、「参加者一人ひとりの個性やペースを尊重しながら、その人らしい作品が出来るようにサポートしています。『絵を描くこと』を通して、いつまでも生き生きと元気に暮らして欲しいですね。送迎付きなので、気軽にご参加下さい」と呼びかける。7月の無料体験会は6、13、27日で各日午後2~4時半まで。同スクール( 027-223-6312 )へ。

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