飯森マエストロ渾身のレクイエム

作曲家の西村朗さんに捧げる

群馬交響楽団は、9月17日の定期演奏会で、開演前に飯森範親常任指揮者=写真=がプレトークを行い演奏会の魅力を紹介した。

トークでは、約260人もの大合唱団とソリスト、オーケストラ総勢350人以上を指揮する抱負に加え、演奏するモーツァルトとヴェルディのレクイエムについて聴きどころを語った。さらに、飯森マエストロと親交が深く、草津夏期国際音楽アカデミーの音楽監督だった現代作曲家、西村朗さんが亡くなったことにも触れ、「今日のレクイエムを西村さんに捧げます」と目に光るものを浮かべて話を終えた。

今回から新しい試みとして、カーテンコールの際、観客がスマホで撮影することを解禁。終演後、観客は大きな拍手を送るとともに、スイッチを入れて、撮影やSNSへのアップを楽しんだ人もいた。上野喜浩音楽主幹は「コンサートが日常生活の延長線上にあり、その感動を記録し共有することで、多くの皆様が群響に親しみを持っていただきたい」と語った。

次回の定演は、10月28日午後4時から。2024年12月に指揮活動から引退を宣言している井上道義マエストロが登場。群響との「ラスト共演」になる予定。得意のショスタコーヴィチの交響曲4番を演奏。SS席(完売)、S席5500円、A席5000円など。同プログラムの東京定演は、翌29日、すみだトリフォニーで。専用電話(平日= 027-322-4944 )。

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