群馬中小企業家同友会がシンポ
県内の中小企業経営者でつくる群馬中小企業家同友会は先月、新島学園短大(高崎)でシンポジウムを開き、経営者や教育者、学生約50人が参加した。
テーマは「学校・仕事・地域社会をつなぐ!生きること 働くこと 学ぶこと」。花園大(京都)の植田健男教授が登壇し「若い世代で仕事への関心や意欲が薄れており、安易に退職する例が増えている」と問題提起。その原因として進学先が主に学校の成績で決められ、仕事について学ぶより、上位校への進学が優先される現状をあげた。「教育の目的に人格形成や人間としての自立があるが、これが抜け落ちている。家庭や学校、企業は連携するべき」と論じた。その後、経営者・教育者・学生を交えた小グループで意見交換。人間関係で失敗した経験を披露する人もあるなど場内は白熱した。新島短大1年の永井快さんは「何かをする際、その理由も考えることが大事だと学んだ」と感想を述べた。同友会の提箸康裕さんは「充実した内容に満足。今後は多くの方が参加できるようにしたい」と話した。