前橋・敷島浄水場 新配水塔

完成後、初の見学会 29日

ろ過池の水面に映る新しい配水塔(左)と、「水道タンク」として親しまれた旧配水塔(右)

前橋市水道局は、敷島公園に隣接する敷島浄水場に造られた新しい配水塔の見学会を29日に開く。2021年2月の完成後、初の一般開放で、参加者は、外壁に設置されたらせん階段を上り、高さ約30㍍の最上フロアから周辺の景色を眺めることができる。

配水塔は、ろ過や消毒を終えた水を市内の各家庭に送る前に貯めておくタンク。同浄水場では、1929(昭和4)年に建てられた鋼鉄製の配水塔を約90年にわたり使用。国の登録有形文化財でもある旧タンクは地域のシンボルとしても親しまれてきたが、老朽化のため、新しい配水塔の完成と同時に役割を終えた。

新配水塔は、耐久性の高いステンレス製。災害時に電力が無くても水圧で配水できる仕組みになっている。参加者はタンクの中ほどの「中段歩廊」まで上り、体力に余裕があれば最上フロアまで行ける。同水道局の加藤智広係長は「見学会を通して水道のしくみや事業への興味や理解が少しでも深まると嬉しい」と話す。

午前9~午後4時。30分ごとに午前・午後各5回実施(各回30人)。予約不要。当日午前9時半~管理棟で受付順に整理券を配布。入場無料。

なお、浄水場内は工事中のため新配水塔以外の見学不可。自家用車は同浄水場駐車場を利用(水道資料館駐車場は利用不可)。同局浄水課( 027-231-3075 )。

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