2月3日は節分 鬼は外は禁句の豆まき

嬬恋・鬼押出し園で

㊧浅間山観音堂の舞台   ㊥園内に設置されている鬼のオブジェ   ㊨冬の鬼押し出し園

浅間山の噴火によって作られた嬬恋の上信越高原国立公園「鬼押出し園」で2月3日に、節分豆まきイベントが開かれる。当日は入場時に殻付きの落花生を配布。同園の中央に建つ浅間山観音堂の舞台から来場者自身が豆まきを行う。

同園には、1783年の浅間山の「天明の大噴火」で流れ出た溶岩が冷えて凝固した、黒い岩が広がる。同噴火が、浅間山に住む鬼が暴れて岩を押し出したように見えたことからその名がついたとも言われ、上毛かるたの「あ」の札にも「浅間のいたずら鬼の押出し」と詠まれている。園のスタートエリアに鬼の形をした「二天尊像」が安置されており、門番である鬼は“味方”との考えから、同園の豆まきでは「鬼は外」が禁句だという。

広報担当の佐藤淳子さんは、「標高1300mの絶景から“鬼”ではなく大自然に向かって『福は内!』と豆まきをすることは、ここでしか味わえない体験です。どんなに遠くに投げても大丈夫ですので、ぜひダイナミックな豆まきをお楽しみください」と呼びかける。

午前8時~午後5時(入園は4時半)。入園料中学生以上700円、小学生500円。同園(0279-86-4141)へ。

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