ヒューマンビーイング展

藤野天光、三輪途道のさわれる彫刻など・・・150点
館林美術館4月7日まで

藤野天光《ベレー帽》1926年 館林市蔵

美術表現の基本ともいえる人物像に焦点を当てた企画展「ヒューマンビーイング 藤野天光、北村西望から三輪途道のさわれる彫刻まで」が、県立館林美術館で開催中。近代から現代にかけての作家たちが、様々な思いを人の姿に託し表現した彫刻や絵画、立体作品など150点を紹介している。

展示は、5つの章と2つの特集展示で構成し、彫刻家にとって主要なテーマといえる人物像の表現に様々な切り口で迫る。特集展示は、壮健な男性像と優美な女性像で知られる館林出身の彫刻家、藤野天光の生誕120年を記念し、師匠である北村西望(1884~1987)の作品と共に紹介。また、下仁田町出身の彫刻家、三輪途道さん(1966~)の特集は、2000年前後に制作された木彫による半身像のほか、目が見えなくなってから生み出された作品の力強い形態を手で触れて鑑賞できる展示も行っている。同館の担当者は「三輪さんの展示は、目の見える人も見えない人も共に楽しむことのできる場となっています。作家それぞれの人物表現を楽しんでください」と話す。4月7日まで。月曜休館。一般620円ほか。会期中、クイズラリーのほか、音楽イベント「音のスケッチ 彫刻をみる/音楽でみる」(17日)、紙粘土を使った造形体験(24日)、学芸員による作品解説会(3月10日)などを行っている。同館( 0276-72-8188 )。

三輪途道《泥団子仏女》2021年 作家蔵
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