令和初の夏 上州の祭り&花火人 浴衣で出かけよう

夏の風物詩として定着している「浴衣」。祭りや花火大会に合わせ、県内でも着付け教室やフォトコンテストなど浴衣にまつわる催しが各地で行われています。今週は、県内の主な浴衣イベントと共に楽しめる夏祭りを紹介します。

 

草津

日帰りでも浴衣で そぞろ歩きを

御座之湯で浴衣のレンタルをし、記念撮影を楽しむ来場者

草津温泉では2つの浴衣企画を展開中だ。日帰り温泉施設「御座之湯」では7年前の再建以来、日帰りでも浴衣を着て温泉街を楽しめるよう、通年で浴衣レンタルを実施。女性用色浴衣20種類以上、

飾り帯30種類以上、600通り以上の組み合わせから選択できる。男性用浴衣も10種類以上とカップルに好評。浴衣、帯、下駄、足袋、竹カゴ、髪飾りなどセットで2500円(3時間)。スタッフが着付けを手伝ってくれる上、同施設前での記念写真サービス付き。加盟店で買い物や飲食の条件を満たすと特典が受けられる。沼田から研修旅行で訪れた青柳匡美さん(54)は「普段なかなか着ない浴衣で温泉を歩くと気持ちが自然に上がります」とうれしそうに語る。同施設の田下竜二館長は「草津温泉=浴衣のイメージを定着させたい。温泉街には新旧様々な見どころがあるので是非、浴衣を着て湯けむりの中での散策を楽しんで」と話す。同施設(0279・88・9000)。

一方、草津観光公社では華やかに着飾った浴衣姿を写真に収めてもらおうとWEB限定ゆかたフォトコンテストを実施中。今年、同温泉地内で撮影した浴衣姿の人物写真をPCかスマホから投稿。一般投票ランキング30位以内の作品を事務局が審査し、入選すると同温泉宿泊利用券2万円分などがもらえる。11月30日締め切り。草津温泉スキー場フォトコン事務局(0279・88・8111)。

◆草津温泉感謝祭 8月1、2日、湯畑など=温泉の恵に感謝する祭り。町民から選出された中沢ちひろさん(25)が今年の「女神」として温泉地に「降臨」し、「源泉のお汲み合わせの儀」や「源泉分湯の儀」「各地区献湯」などを厳かに執り行う。同温泉観光協会(0279-88-0800)。

 

前橋

自分で着て、花火大会へGO!

前橋では、夏の一大イベント「前橋花火大会」へ浴衣で出かけたいという人をサポートする2つの着付けイベントが人気だ。

前橋中心商店街の老舗呉服店・小川屋(伊藤大介社長)では、花火大会(8月第2土曜日)に合わせ8月10日までの毎週土曜日に無料ゆかた気付け教室を開いている。「帯のトレンドの結び方やアレンジ方法、汗対策まで色々アドバイスしています」と同店の伊藤美奈取締役。大介社長は「今年の夏はお気に入りの浴衣を自分で着て花火を見にいきませんか」と呼びかける。要予約。希望者は浴衣、帯、浴衣下、腰ひもなど一式持参。午後2~3時半。同店(027・231・6000)。

一方、外国人留学生向け学校「NIPPONおもてなし専門学校」の着付けの講師らで作る「花ごろも会」は、近くの群馬ロイヤルホテルで開かれるビールと食のイベント「夏のふぃえすた」の一環として26日から8月末までの木金土曜に自前の浴衣を500円で着付けしてくれるワンコイン着付けサービスを実施。同校講師も務める同会担当の斎藤美智子さんは「日本文化の伝承を目的に5年程前からほぼボランティアで行っています。男女問わず気軽に浴衣を着て出かけてほしい」と話す。レンタルあり(有料、要予約)。なお、浴衣での「ふぃえすた」来場者に特典も。斎藤さん(080・5532・6248)へ。

◆前橋花火大会 8月10日午後7時20分、前橋の利根川大渡橋河川敷=空中ナイアガラや大渡橋の橋げたを使った仕掛け花火スペクトルナイアガラなど1万5千発。T‐1グランプリ決勝進出店舗も出店。同実施委員会(027-234-5111)

◆夏のふぃえすた 7月25~8月31日の木金土曜、群馬ロイヤルホテル(027-223-6000)=世界11か国の料理を提供(チケット制)。食べ放題コーナーあり。飲み放題90分4000円(チケット1枚付)ほか。要予約。

 

桐生

浴衣姿で織都の商店街を歩こう!

浴衣を着て桐生の本町通りを歩くスタンプラリーが8月3日に行われる。地元有志らで作る「和の事」が3年前から月1(第1土曜)で開催する「着物で歩こう」を、7・8月限定で浴衣に変えて開く。日本茶専門店、菓子店、呉服店など本町通りの約15店舗を浴衣姿で巡りスタンプを集めると「桐生のいいもの」がもらえる(店舗によっては個別特典が別途あり)。賛同店のうちカフェ「PLUS+アンカー」では着付けをしてくれる(浴衣持参、1500円)。主宰する栗原裕子さんは「浴衣をきっかけに『和』の文化に親しんで」と話す。同カフェ(080・1152・0083)。

◆桐生八木節まつり8月2~4日、 市内各所=各町の神輿渡御や関東最大級の鉾の曳き合いなど360年以上の歴史をもつ桐生祇園祭や、郷土芸能の八木節を中心に盛大に行われる。同市観光交流課(0277-46-1111当日は同まつり事務局=同・43-6908)。

 

高崎

無料着付け&手作り小物販売

毎年、高崎まつりとの同時開催される「技能祭」。今年も8月3、4日、高崎市庁舎前の城址公園で大工、左官、畳職人、とびなど県内約20団体が作品の展示販売、体験ブースなどを設置し自慢の技を披露する。高崎和裁教授会=写真はメンバー=のブースでは、浴衣の無料着付け体験を実施(浴衣は持参)。着崩れの直しや相談にも乗ってくれる。会員らが「安価でいいものを」をモットーに手作りした小物やワンピース、子供の甚平など浴衣地の服飾品なども販売。同会の大谷恵会長は「一人でも多くの人に和装を楽しんで欲しい」と話す。

◆高崎まつり 8月3、4日午後2時半から高崎駅西口駅前通りほか=神輿渡御のほか、3日は午後7時半から1万5千発の打ち上げ花火も。小学生以下対象のスタンプラリーや高崎のうまいものが集結する開運たかさき食堂など盛りだくさん。同まつり実行委(高崎観光協会内=027-330-5333)

◆技能祭 同日午前10時~、城址公園=はしご乗り(両日)や氷の彫刻実演(4日)ほか。市産業政策課(027-321-1255)

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