地域おこし協力隊リレーコラム 地域の魅力を発信!
県内で活躍する「地域おこし協力隊」が日々、取り組んでいる活動や地域の魅力、おすすめのスポットなどを紹介します。不定期連載。
※地域おこし協力隊って何?
2009年、国の事業として創設された「地域おこし協力隊」は、都市部で暮らす人が人口減少や高齢化が進む過疎地域などへ移住し、地方公共団体の委嘱を受け最大3年間の任務中に様々な地域活性化事業に従事。その地域での起業や定着に向けて、必要な知識を学ぶ。県内では、21市町村で98人(2020年11月1日現在)が活躍中だ。農業や林業、製造業などに携わるほか、SNSでの情報発信や特産品開発、イベント企画運営、住民生活支援など、活動は多岐にわたる。なお、県内の隊員の活動情報はポータルサイト(https://chiikiokoshi-gunma.jp/)で発信中!
青年海外協力隊としてウガンダ共和国で農業に関わる活動をした経験から、日本の地域の中で農業に携わりながらウガンダとの繋がりも活かせる仕事をしたいと考えるようになりました。そんな時に見つけたのが、「村で自分の生業をつくること」をミッションとして掲げる南牧村地域おこし協力隊の募集で、ここなら自分のやりたいことを形にしていけるかもしれないと感じ、妻と一緒に故郷の奈良県から移住してきました。
南牧村では、村の施設である「南牧村多世代交流カフェ」の活用に携わらせていただいており、2019年の8月から、毎週土曜日と日曜日に「村の喫茶店もくもく」というお店を妻と一緒に営業しています。「村の喫茶店もくもく」では、地域の人たちの交流の場を創出することや村の魅力を発信していくことを目標にして、自分で生産した野菜や村の産品を活用したメニューと、ウガンダから仕入れたコーヒーを提供しています。2020年の秋には、南牧村の特産品である「炭」で自家焙煎したウガンダのコーヒーの商品化に成功し、南牧村でしか味わえない味として多くのお客様にご好評いただいております。
残り1年となった地域おこし協力隊の任期終了後も、地域の人に愛される場所づくりをこの村で続けながら、南牧村でしかできない自分だけの生業を作っていきたいなと思っています。
南牧村のおすすめ
①黒滝山不動寺
標高870mの黒滝山の中に佇む、歴史ある黄檗宗のお寺です。紅葉の名所としても知られ、秋には県内外からの登山客でにぎわいます。境内にある「龍神の滝」は季節によって水量が変化するため、訪れるたびに違った味わいが楽しめます。
②線ヶ滝
滝の里として知られ、数多くの滝が存在する南牧村。その中でも、この「線ヶ滝」は車を降りてからのアクセスが容易で、南牧村へ初めて来られる方に特におすすめの滝です。冬には流れ落ちる水の周りが凍ることもあり、幻想的な美しさとなります。