群馬県住みます芸人 岩瀬ガッツ さん

もっと近い距離の、手の届くところにいる人たちを
楽しませたい、喜ばせたい

今年1月、よしもと群馬県住みます芸人に就任。お笑いコンビ・アンカンミンカンに次いで2組目となる。4月に群馬へ転居し活動を本格的にスタートさせた岩瀬ガッツさんに、今の心境と意気込みなどを聞いた

Q住みます芸人になったきっかけは

もともとコンビでお笑いをしていたのですが、ここ数年は群馬でもピンでDJの仕事などを並行していました。去年の夏、コンビを解散しようということに。その直後、「群馬県住みます芸人、もう1組募集します」というメールがよしもとから来たんです。「芸人を続けていくには千載一遇のチャンス、一生の決断だ」と思いましたね。群馬に帰ったら2度と東京には戻らない覚悟で面接に臨みました。

Q面接ではどうでしたか

接官4人のうち、2人がアンカンミンカンの富所と川島だったんですよ。よしもとの同期なので、敬語なしのタメぐちになっちゃいましたね(苦笑)。2人から「すでに群馬で活動してるんだから、今更この肩書きいらなくない?」とか結構、突っ込まれました。何でそんなに突き放すんだろうって思ったけど、結局受かって良かったです(笑)。

Qアンカンミンカンの存在は

めちゃくちゃでかい。コンビ解散して1人になって、群馬に帰ってきて、何もかもゼロからのスタート。困ったことがあったらすぐに相談できるので、とても心強い存在です。東京でも同じ舞台に何回も立ったことがあったし、下地を作ってくれているという安心感もある。あと、マラソンやったり自転車やったり彼らのいろんな活動を見ていて、地域に密着してやっていくってそういうことなんだなって気付かされました。今は2人の背中を見て勉強している状態です。

Q住みます芸人の強みや魅力は

もの凄くウエルカムな雰囲気を感じられるところ。東京で「群馬出身です!」と言っても何にも沸き起こらないんですけど、群馬ではかなり盛り上がりますね(笑)。以前、お笑いライブ群馬公演の前説で自己紹介をした時、「同期はアンカンミンカンです」って言ったら、お客さんから「ウォー!」って大歓声。住みます芸人の浸透度を実感しました。地域密着の生み出す熱気って、ものすごく面白いなあって思いました。お客さんにとっての「友だちの友だち」的な近さが感じられる。そこが、住みます芸人の強みであり魅力なんじゃないかな。

Qどんな「芸」を届けたいですか

もっと子供たちを楽しませるため、多様な武器を身につけていきたい。そのために今、バルーンアートと手品を勉強中です。ただやるんじゃなくて、DJやりながらやって見せても面白いし、失敗してもまた面白い。子どもが喜ぶと親も喜ぶ。そういう「お笑い」を届けられたら良いですよね。実は近々、子ども園の園児たちの前で練習がてら披露させてもらうことになっていて、今から楽しみです。

Q住みます芸人として心掛けている点は

お笑いの世界で天下取りたいっていう気持ちはもうないんです。もっと近い距離の、手の届くところにいる人たちを楽しませたいし、喜ばせたい。お笑いに縛られず、DJや地域イベントなど、色んな活動を通して多くの人を幸せにする、そんな芸人を目指しています。

Qこれから力を入れていきたいことは

群馬全体をPRするのはもちろんですが、地元・富岡を積極的に発信していけたら良いですね。出身地ですが、僕も知らなかった場所や魅力がまだまだいっぱいある。これから調べたり掘り起こしたりして、小さな、知る人ぞ知る的なところを見つけていきたいです。

Q現在の仕事内容を教えて下さい

DJもやりつつ、住みますとしてのエリア事業を中心に活動しています。ありがたいことに、先月からFM OZE(おぜ)で冠番組が始まりました。毎週月曜日のレギュラー番組で、皆さんからのお葉書を紹介しながらその週の出来事や今、取り組んでいる活動などを話しています。初回は少し構えてしまいましたが、少しずつ慣れてきました。良くも悪くも一人しゃべりなので好き勝手やらせてもらっています(笑)。

Q意気込みとメッセージを

すべてが初めてのことなので、来た仕事は全部受けるつもりです。今、ワクワクしまくりです!まずは、僕を知っていただきたい。皆さん「ガッツ」イコール「ガッツ石松」さんだと思うんですけど、群馬でガッツといえば「岩瀬ガッツ」となるように頑張りますので是非、保護者のような温かい目で見守って下さい。応援よろしくお願いします!

文・写真/中島美江子

いわせ・がっつ

87年富岡生まれ。よしもと群馬県住みます芸人。DJとしても活動中。FM OZE「岩瀬ガッツのラジオガッツ」(午後2時半)パーソナリティ。群馬テレビ「JOYnt!」出演。高崎の群馬音楽センターで「アイロックス」にDJとして毎年出演

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