群夢に向かって進むことの大切さや素晴らしさを伝えられるシンガーになりたい
「皆さん、今日は来てくれてありがとうございます。群馬、大好きです!」 先月1日、イオンモール高崎で開かれたセカンドミニアルバム「RUSH」発売記念ライブ。笑顔で登場したRIRIさん(伊勢崎出身)は、アルバム収録曲3曲とカバー曲1曲を熱唱し、詰めかけたファンを魅了した。
11歳の時、セリーヌ・ディオンらを手掛けた名プロデューサー主催のオーディションでファイナリストに選出、その卓越した歌唱力と表現力で一躍脚光を集めた。人気シンガーAI(アイ)からも絶賛され昨年6月にデビュー。
初のCDは音楽配信サイトでランキング1位を獲得、今年3月には世界中から若い才能が集まるアメリカ最大級の音楽フェス「SXSW」に日本人最年少出演を果たすなど、高校生シンガーの快進撃はとまらない。群馬が生んだ若き歌姫に郷里でのライブや歌への思い、今後の夢などを聞いた。
気持ち良く歌えた
Q地元でのライブを終えた今のお気持は
多くの人が来てくれて嬉しかったです。客席に友だちの顔も見えて懐かしいやら恥ずかしいやら。温かい雰囲気で気持ち良く歌えました。やっぱり地元は良いですね。
Q地元のライブだけでなく全国の音楽フェスに出演しています。ステージで大切にしていることは
曲のイメージや歌詞の内容をしっかり伝えられるように、共感してもらえるように心を込めて歌っています。来てくれた人に楽しんでもらいたいので、歌だけでなくパフォーマンスでも舞台を盛り上げたい。ただ、曲の合間のトークは苦手。全然慣れません(笑)。
初めて曲作りに挑戦
Q2ndアルバムに込めた思いは
タイトル「RUSH」には、高揚感やスパークする瞬間という意味もあります。私自身、夢に向かって挑戦し続けていけるように、また、聴いてくれる人に勇気やパワーを与えたい、タイトルにはそんな願いを込めました。歌詞にも「自由」「未来」「愛」「全てうまくいく」など、ポジティブな言葉を多く使っています。キャッチーな曲やゆったりした「チル系」の曲など色んな楽曲を通して、今の「RIRI」を感じて欲しい。
Q「RUSH」で作詞に加え作曲もしています
ファーストアルバムから歌詞の日本語部分を担当していますが毎回、曲の雰囲気やサウンド感からイメージを膨らませて書いています。恋する乙女の気持ちになってみたり、青春の日々を思い返してみたり。RUSH収録曲「Be Alright」で初めて曲作りにも挑戦しました。忙しさに追われ自分を見失ったり不安に襲われることもあるけれど、進む道はたくさんあるし自分で選べる。そんなメッセージを込めました。自分で言うのもなんですがオススメの1曲ですよ。
歌うことが大好き
Q歌手になろうとしたきっかけは
小さい頃から歌うことが大好きでした。「この道に進もう」と思ったのは11歳の時。オーディションで5000人の前で歌ったのですが、ステージに上がった瞬間、今まで味わったことのない感覚に襲われました。凄く楽しくて。この喜びをずっと味わいたくて本格的に歌手になろうと決めました。
Q昨年6月にデビュー以来、順調に音楽活動を行っていますね
学校以外は全部音楽です。高校に通いながらなのでテスト期間中はメチャクチャ大変(笑)。夏や冬など長期休みが取れる時、アメリカで楽曲制作をしています。歌もパフォーマンスも作詞作曲も全て独学。色んなアーティストのライブを見て、研究しています。
Q音楽活動の中で楽しいこと、大変なことは
一番楽しいのはライブです。音楽の仕事は全部好きですが、限られた時間の中で納得できる曲や詩を作るのは大変。「産みの苦しみ」で、思ったようなものが出来ない時は環境を変えてリフレッシュするようにしています。
世界に羽ばたきたい
QRIRIさんにとって歌うこととは
自分の命と同じくらい大切な宝物。学校が忙しくて歌えない日が続くとストレスで「わ~」となっちゃう。「 no music no life」、音楽なしでは生きられません(笑)。私は小さい頃からの夢を追い続けていますが、やりたいことを諦めてしまう人は多い。でも、それは本当にもったいないこと。夢に向かって進むことの大切さや素晴らしさを伝えられるシンガーになりたいですね。
Q今後の目標は
パワフルな曲やポップな曲など、今まで歌ったことのない音楽に挑戦したい。海外でも活躍できるような実力をつけ、憧れのビヨンセと同じ舞台に立つのが夢です。思いやりや大和魂といった日本人が持っている「精神性」を歌を通して世界に向けて発信したい。
Q群馬のファンにメッセージを
世界に羽ばいていきたい」という大きな夢に向かって、これからも色んなことに挑戦していきます。群馬が大好きなので、いつか前橋のグリーンドームや高崎のアリーナでライブをしたい。「群馬の誇り」と言われる存在になれるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。
文・写真/中島美江子