色んな役に挑戦したい!
「忍びなれども、忍ばない!」を決め台詞にする戦隊ヒーロー・アカニンジャー(伊賀崎天晴)役で、子どもを中心に絶大な人気を誇る。現在、TVシリーズ「手裏剣戦隊ニンニンジャー」と映画「手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド」に出演中だ。今年1月15日には初の写真集「DIAMOND」を出版したばかり。3年前、ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト準グランプリの受賞をきっかけに芸能界デビュー。順調にスター街道を邁進する西川さんに、理想のヒーロー像や俳優としての思い、将来の夢などを聞いた。
「自分をもっと磨いてダイヤモンドのように輝かせたい」
演じる楽しさや喜びを実感
Q映画の現場はどうでしたか
「TVシリーズでお世話になったスタッフさんやキャストの皆さんと一緒だったので、家族のようなアットホームな雰囲気で撮影に臨めました。皆で心を一つにして作り上げたという達成感があります。ベテラン俳優さんの台詞回しや引き出しの多さに触れ、とても勉強になりました。同世代のお芝居を見るのも、すごく刺激的でしたね」
Q今作の見どころは
「ニンニンジャーとトッキュウジャーの変身シーンやアクションはもちろん、家族や仲間との絆も丁寧に描かれていますので、ただの戦闘モノでなく感動的な作品に仕上がっています。僕自身、強さや熱さ、面白さ、寂しさなど様々な心の動きを演じ分けるようにしたので、表情の違いを見て欲しい」
Q映画とTVでご一緒した中澤祥次郎監督の印象は
「自由にやらせてくれますが、こだわりの強い方。映画の最終シーンで『ただいま』という台詞があるのですが、30テイクは撮り直しました。だから、OKをもらえた時は『よっしゃ〜』と叫んでしまいましたね」
Q昨年2月にスタートしたTVシリーズも最終回(2月7日)が近づいています
「1年間あっという間でした。クランクインでは全然声が出ないし、台詞とアクションもバラバラ。でも、終盤は一発OKをもらえるようになり、成長を実感すると同時に俳優としての自信もつきました。パンクしそうになったこともありましたが、演じる楽しさや喜びを知り、本当に幸せな1年でした。クランクアップでは色んな思いが込み上げてきて、思わず号泣してしまいました(笑)」
Qヒーローを演じる上で心掛けたことは
「1カット1カットに全力を注ぎました。子どもたちに勇気と強さ、家族や仲間を大切にする気持ちが伝わるよう気合を入れて演じました。役を離れプライベートで街を歩いている時も、誰に見られても恥ずかしくないようきちんとしようという意識になりましたね。気を抜くのは自宅に帰ってからです」
目立つことが大好き
Qどんな子どもでしたか
「小さい頃から目立つことが大好き(笑)。運動会でリレーのアンカーを務めたり発表会で大太鼓を叩たいたり、リーダー的というかムードメーカー的な存在でした。とにかく元気な子どもで、小学1年から中学3年までずっと野球をしていました」
Q芸能界入りのきっかけは
「小学生の頃から漠然と芸能界に憧れていました。原宿で何度かスカウトもされましたが家族は大反対。『公務員になりなさい』と言われ続けていました(苦笑)。実際に行動に移したのは高校3年の時。母親に『本気で芸能人になりたいならジュノンボーイになってみなさい』と言われ応募しました。でも面接で落選。悔しくて大学1年の時にリベンジしました。結果、準ブランプリを頂き人生が180度変わりましたね」
西川俊介がギッシリ
Q初の写真集を出版しました
「デビュー時から出したいと思っていたので、2年越しの夢が叶いうれしい。群馬と東京で撮影しましたが、特に地元ロケでは通っていた幼稚園や小学時代に野球をしていた公園など、行きたい場所や思い出の地でやりたいようにやらせてもらえました。家族や友達も登場してくれて、限りなく『素』に近い西川俊介が出せたと思っています」
Q撮影時に心掛けた点は
「特技の野球をしたり、スーツや制服姿になったり、ボクシングや入浴シーンに挑戦したり、子犬と戯れたり。異なるシチュエーションに合わせ、多彩な表情を見せられるよう気を配りました。色々なカットがあるので同じ顔では飽きられてしまいますから(苦笑)。服や小物もなるべく自分が好きなブランドにして頂きました。撮影を通して新たな自分も発見でき、貴重な体験になりましたね」
Qタイトル「DIAMOND」に込めた思いは
「自分の誕生石と小学1年から中学3年までやっていた野球のダイヤモンドをかけています。さらに、自分をもっと磨いてダイヤモンドのように輝かせたい、手にしてくれた方をダイヤモンドのような笑顔にしたい、そんな願いも込めています」
Qどんな1冊になっていますか
「現在の姿だけでなく、子ども時代の写真やインタビューも収録しました。ニンニンジャー天晴とは違う『西川俊介』の歴史がギッシリ詰まった1冊。今まで誰も見たことのない表情を楽しんでもらえたらうれしい」
Q3月に郷里でサイン会を開きます
「『生まれ育った街でやりたい』とマネジャーに直訴しました。会場の紀伊國屋前橋店が入った『けやきウォーク前橋』は高校時代、毎日のように通っていました。時々来る芸能人を憧れの眼差しで見ていた場所で、自分がサイン会を開けるなんて本当に光栄です」
色んな「西川俊介」を見せたい
Q群馬はどんな場所
「家族や友達がいるので、連休があれば必ず帰ります。赤城山に登ったり、星を見たり、温泉に行ったり。自然豊かで本当に心が癒やされます。素の自分に戻れる場所です」
Q現在はどんな活動を
「映画とテレビシリーズの撮影を終え、今はヒーローショーの出演が中心です。子どもたちの声援や反応が生で感じられるので、アドレナリンが出っ放し(笑)。楽しいですね。3月からは全国8都市でニンニンジャーライブツアーをしますので、ぜひ遊びに来て下さい」
Q目指す俳優像は
「理想は様々な役を多彩に演じ分けられるカメレオン俳優です。今しか出来ない学園モノや恋愛ドラマで、ヒーロー役から不良役まで色んな役に挑戦したい。時代劇のお侍役にも憧れます」
Q今後の夢は
「俳優としてテレビや映画に出演するほか、モデル業にも力を入れていきたい。ドラマだけでなくバラエティにも興味があります。たくさんの人にもっともっと『西川俊介』を知って欲しいし、これからも色んな『西川俊介』を見せていきたい。いつか『ぐんま大使』になれるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします」
文・中島美江子/撮影・アルファーフォトエージェンシー髙木昭彦