城址の桜 まもなく見ごろ
ライトアップや花火も 安中
ソメイヨシノやヒガンザクラなど172本の桜が植栽されている安中市の後閑城址公園では、来月にかけて見ごろを迎える=写真は昨年。園内では午後6時半からライトアップを行い、来月4日には花火も打ち上がる。
同公園は戦国時代に西上州の要城として存在した「後閑城」をもとに、堀切、郭、虎口門、櫓台など、当時の形状を生かした広場を市が整備。それぞれの広場は遊歩道で結ばれ、草花や樹木の中を散策しながら四季折々の移り変わりが楽しめる。特に春は、浅間山や妙義山を背景に、本丸跡に植えられた桜が満開になり絶景が満喫できる。昨年からは花火大会(後閑の未来を考える会主催)も行われており、今年は4月4日午後7時開始予定。同市観光課(027-382-1111)。
沿線の桜花 楽しんで
ワンデーフリーパス「早春桜花切符」発売中
上毛電気鉄道(前橋)は、一日乗り降り自由の「早春桜花切符」=写真=を発売中だ。発売枚数は大人1000枚、小児100枚で、なくなり次第終了。4月18日までの土日、祝日に利用できる。
沿線を巡り、春を楽しんでもらおうと2007年から発売を始め、毎年桜の時期に合わせ期間限定で販売している。価格は大人1000円、小児500円で、通年販売している「赤城南麓1日フリー切符」(大人1300円、小児650円)よりも安い。中央前橋、大胡、赤城、西桐生の各駅と本社営業部で販売している。
また、現在上電では淡いピンク色の桜の造花を飾り付けた「桜電車」が運行中。同社は「沿線には、桐生球場前など駅近辺の桜の名所も。車内とあわせて春を感じて欲しい」と呼び掛ける。問い合わせは同社(027・231・3597)へ。
光で染まる大名庭園
甘楽・楽山園 26、27日
甘楽町の国指定名勝「楽山園」できょう26日と明日27日の夜、園内を光で照らす「名勝 楽山園 春のライトアップ2021」を開催。園内に整備した照明設備の完成を記念し、夜間に無料開園する。春の夜、昼間とは違う幻想的な大名庭園が光の中に浮かび上がる=写真は試験点灯時。
楽山園は江戸時代初期に織田氏によって造られた県内唯一の大名庭園。「戦国武将庭園」から「大名庭園」へと移行する過渡期の庭園で、京都の桂離宮と同じ特色を持つ。「梅の茶屋」「腰掛茶屋」など複数の茶屋を配していることから、織田氏と茶事との関連もうかがうことができる。
同園は「歴史まちづくり法」に基づく歴史的風致維持向上計画として、今回、茶屋や門などをライトアップする照明設備20基を設置した。期間中は、投光器やフットライトを加え、園内を光で染める。町の担当者は「今後も定期的に開催していきたい」と話す。午後6~8時。雨天中止。入園無料(昼間は要300円)。問い合わせは、町教育委員会(0274・74・3131)へ。