幸せってみんな違う。
人生ってルールがない。
テレビのバラエティー番組などで、キュートな笑顔を振りまくタレントおかもとまりさん(26=藤岡出身)。グラビアやものまねなどで活躍する傍ら、12年にぐんま観光特使に就任、群馬を積極的に発信しています。昨年、シングルファザーだった音楽プロデューサーの菅原直洋さんと結婚。現在は、2児のママとして家庭に仕事にパワフルに頑張っている姿を紹介します。
初めての出産育児に奮闘
Q結婚したのはいつ
「昨年4月に音楽プロデューサーのなおさんと結婚しました。25歳で付き合い始めたのですが、9歳年上の彼は、保育園に通う子どもがいるシングルファザーだったんです。だから、結婚と同時にママになりました」
Q育児は大変ですか
「小学2年の長男・貫太朗と、昨年8月に生まれた次男・隆之介の2人がいます。出会ったころ、長男の貫ちゃんは、すごく人見知りで食も細かった。料理を作っても食べてくれないので、義理の母に何が食べられるかを聞いて必死でメモしたり、『今日は何を話し、どんなことで笑った』と、日記をつけていました。今は私の手料理をモリモリ食べてくれるようになりました」
Q妊娠・出産はどうでしたか
「次男を妊娠した時は、仕事の都合で誰にも言えず辛かったです。電車でも席を譲られることもない。貫ちゃんに抱っこをねだられても、お腹が気になる。『大丈夫!』と抱っこしていましたけどね。初めての出産育児を体験、戸惑いながらも奮闘中です」
Q育児でこだわっている点は
「離乳食作りを頑張っています。作るのは大好き。ブログにも載せているので、見た目も栄養も考えて作ろうと。隆ちゃんは何でも好きですが、甘いものは3歳まであげないでブロッコリやホウレンソウなど野菜の味を覚えさせたいです。朝、早く起きたときは、3日分くらい作って冷凍しています」
Q育児に仕事に大変だと思いますが、いつも笑顔ですね
「長男の育児経験があったおかげか、次男の育児は随分ラクですね。大変だと思うと暗くなっちゃいますから。私って、いわゆる『継母』なんですね。ブログの読者さんには、血のつながりのない家族『ステップファミリー』の方がすごく多い。同じ仲間として読んでくれるのが心強いです。相談を受けることも多く、そんな時はブログやっていて良かったなあと感じます」
幸せにルールはない
Qなおさんは、夫としてパパとしてどうですか
「ある雑誌のインタビューで、『シングルファザーである自分のところにお嫁に来てくれてうれしかった』と語っていました。私もうれしかったです。結婚後は、手料理を食べ、体重も減って服のセンスもよくなりました(笑)。私が仕事の時は子どもと遊んでくれ、おむつを替えてくれる。家族のことを第一に考えてくれるのでお互いに欠かせない存在です」
Qステップファミリーを意識することはありますか?
「親のことを気にするでもなく、お兄ちゃんは弟のことが大好きです。私が料理を作りドタバタしていて、なおさんも忙しかったら『何で大人は赤ちゃんが泣いているのにほったらかしにするの』って怒られました。もちろん嫉妬もありますよ。隆ちゃんを抱っこしてあやしていると、『ぼく、もう大きいから』とさびしそう。そんな時は、両方抱っこしてバランスとっています。家に飾る写真の数も同じ数か、お兄ちゃんを1つ多くしていますね」
Q仕事と家庭の両立は
「独身の頃は、『知名度あげたい』と思っていて休みは欲しくなかった(笑)。でも、今は家族との時間も大切にしたい。家庭があることで良いバランスが取れている気がします。とはいえ、良い仕事をいただけるよう一生懸命頑張りたいです」
Q幸せとは
「人生ってルールがない。幸せの捉え方や家庭での幸せってみんな違う。こうでなければならない、というルールに縛られないことで自分をラクにしています。夢が叶って、テレビに出られただけでもラッキー。さらに、好きな人と結婚でき一緒にいられるのだから、幸せのぜいたく病にならないようにしようと思っています」
群馬のママ、パパも息抜きを
Q群馬に帰省しますか
「結婚してから、お盆やお正月に藤岡の実家に帰るようになりました。ららん藤岡の観覧車に子どもは大喜び。神流町の恐竜センターも行きました。群馬テレビ の広報番組『ぐんま一番』で行った太田の『こどもの国』にも家族一緒に行きたいですね」
Q群馬のママ、パパに一言
「ママもパパも一生懸命になり過ぎず、疲れた時は1人で抱え込まないで。特にステップファミリーは、いろんな感情を抑えている。ママである前に、女性であり人間!お互い息抜きをしながら育児できたらいいですね」
聞き手/写真・谷 桂