映画公開中「砕け散るところを見せてあげる」

11日、主演・石井杏奈さん、監督、プロデューサー     MOVIX伊勢崎に登場

制作秘話や作品への思い語る

約1年の延期を経て今月9日に晴れて全国公開となった映画「砕け散るところを見せてあげる」の舞台挨拶が11日、MOVIX伊勢崎(スマーク伊勢崎3階)で開かれ、主役の女子高生「玻璃」(はり)を演じる女優の石井杏奈さん=写真中央=と、監督のSABUさん=同左、八木佑介プロデューサー=同右=が登壇し、トークショーを行った。

©2020 映画「砕け散るところを⾒せてあげる」製作委員会
配給:イオンエンターテイメント

作品上映後3人は、透明なアクリル板で仕切られたスクリーン前に登場。若手実力派俳優・中川大志さんとダブル主演を務める石井さんは、作品を鑑賞した直後の友人らから「気持ちの整理ができず、何と感想を述べたら良いかわからない」と言われたエピソードを紹介し、「見た人の心にいつまでも生き続ける映画だと思う」と話した。

企画をした八木さんは、「本屋で原作本を手に取った翌日には企画書を書き、世界的に評価の高いSABUさんに監督をお願いした」と制作のきっかけについて語った。八木さんのオファーを受けて脚本、編集まで手掛けたSABU監督は「原作が面白く、頭の中でどんどん映像が出来上がっていった。原作中にいい台詞もたくさんあったので、できるだけ取りこぼさないよう気を付けた」と振り返った。また、3人は過酷だった撮影秘話や映画への思いなど25分間にわたりたっぷりと披露。最後に来場者へ向けて「最高の邦画と思える作品」「多くの人に『面白かった』と伝えて」「受け取る側が色々な感情になる。周りの人と気持ちを共有してほしい」などとメッセージを送り締めくくった。

同作品は、竹宮ゆゆこさんによる同名ベストセラー小説が原作。平凡な日々を送る高校3年生・清澄(きよすみ)(中川)はある日、学年一の嫌われ者と呼ばれる孤独な少女・玻璃に出会う。玻璃は救いの手を差し伸べてくれる清澄に徐々に心を開くようになるが、彼女には誰にも言えない秘密があり、物語は予測できない衝撃の展開を見せていく。恋愛、サスペンス、SF、ヒューマンと、様々な要素が絡み合い、ラストは世代を超えた壮大な愛に包まれる。PG12指定作品。出演はほかに、北村匠海、井之脇海、清原果耶、松井愛莉などの若手に加え、堤真一、原田知世、矢田亜希子、木野花ら豪華俳優陣。同館(050・6865・3212)。

 

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