最近、メディアなどで「アクティブラーニング」という言葉を聞いたことはないでしょうか?従来の受動的な授業とは異なる、生徒の主体的な活動をベースとした新しい教育の実践方法です。ぐんま国際アカデミー中高等部(以下GKA)では高1のカリキュラムで映画制作を実施しています。
GKAで制作する映画は、すべてドキュメンタリー映画。つまりノンフィクションの映画です。高1生が4人程度の班に分かれて、企画書制作・取材交渉から、撮影・編集まですべて自分たちの力で制作を行い、そこでぶつかる様々な困難を乗り越えながら映画という一つの作品を作り上げます。最後は映画祭という形で自分たちの作品を発表し、今年3月に第3回の映画祭を終えました。
昨年は、現高3生が制作した大泉町のブラジル人コミュニティで地元の方々の共生をテーマとした作品が、海外の映画祭でセミファイナルに輝き米国で上映されました。また、みどり市の山間にあるうどん自販機を取り上げた映画も、米国の子ども映画祭で入選するなど、ローカルな営みや話題にこそ世界共通の問題意識やテーマそして魅力が隠されていることに気づかされました。現高2生が制作した昨年度の作品も盛りだくさんでした。今年度の高1生が制作する映画も、ローカルな魅力はグローバルな世界で輝くことができるのではないでしょうか。
地域社会の再発見と他者理解、創造性と自己発見、仲間と制作する喜びと困難‐1年間の映画制作で得た学びは、ある意味人生の縮図であり、今後の生徒たちの人生で大いに生かされることでしょう。
映画制作を通して、映画祭や六本木アートナイトに入選するなど芸術の力を伸ばした生徒も多々出てきました。これからも生徒の活躍に目が離せません!