今年の新規事業として、8月20日(土)、21日(日)、親子プログラミング教室を太田市内で開いた。文部科学省が2020年から小学校での「プログラミング教育の必修化」を検討すると発表して以来、子ども向けのプログラミング言語【Scratch(スクラッチ)】を使ったプログラミング教室が各地で開催されている。
太田市では創業支援事業の中で起業家教育を一つの柱に掲げている。そこで、起業家教育の一環として太田市で起業し定住する手段としてプログラミング技術に着目し、事業化した。
当初は高校生を受講生の主体に考えており、高校生と小中学生の親子ペアに分けて受講生の募集を開始した。だが、親子でのニーズが予想以上に強かった。民間企業のプログラミング教室が子どもだけなのに対して、親子2人で一組としたのには、親にもプログラミング技術の必要性を感じてもらい、子どもの選択に対して理解してもらいたいからだ。
2日間の日程で開催したが、子どもの吸収力はすさまじく、どんどん自分のペースで進めていく。親は子どもに寄り添い、サポートする人もいれば、子どもの成長に追い付かない人もいて、その中で親子が助け合いながらスクラッチに取組む中で絆が生まれていた。
もう一つの新規事業はテレワーク養成講座。まだまだ一般的に浸透していないテレワークという言葉だが、女性の創業支援事業の一環として開催した講座には14人が参加した。テレワークとは在宅勤務やモバイルワーク、サテライトオフィスでの勤務など、ICT環境があれば働く場所を選ばずに時間を有効的に活用できる働き方である。今回はライターやデザイナーなどの自営型テレワークを中心に東京のマムズラボから現役テレワーカーを講師に迎え、開催した。また、太田市の女性起業塾「おおたなでしこ未来塾」を契機にできたクリエイター団体entoとも共催した。
今後も工業振興課では益々重要になるICT技術を活用する働き方について企画を立案し、市民に新しい選択肢を提供していきたい。