ココロ[前橋市のラーメン店の入り口には、「コロナ対策 ライス無料」と手書きされた貼り紙がありました…]

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前橋市のラーメン店の入り口には、「コロナ対策 ライス無料」と手書きされた貼り紙がありました。いっぱい食べて元気をつけて、という思いやりなのかな。ランチメニューを告げる定食屋前の看板には、「納豆付き」の文字。免疫を高めてほしいという心遣いなのかな。

群馬ロイヤルホテルは、ドライブスルー方式での弁当販売を始めました。3月後半から宿泊客が大幅に減り、宴会利用の客はほとんどいないそうです。群馬大学は、群大発のベンチャー企業などのグループが抗菌・抗ウイルス効果のある銅繊維シートを開発したと発表しました。マスクに重ねるなどして、新型コロナウイルスの感染リスクを下げたいと期待していました。飲食店もホテルも大学も企業も、多くの人が「今できることを」と考えています。

9日付朝日新聞オピニオン面の声欄に掲載された女性の投稿が、私にはとても印象的でした。女性は2011年3月にあった東日本大震災の約1カ月後、待望の次男を出産。でも毎年、誕生日が近づくたびに、「震災からまもなく○年」。多くの人が追悼します。複雑な感情になったこともあるそうです。そんな経験のある女性の言葉です。

「4月、新生活を始めた人も多くいるだろう。新社会人、新入学、新入園……。式典などの活動が自粛されても、心まで自粛する必要はないのだ」

(朝日新聞社前橋総局長 熊谷 潤)

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