渋川 高齢ドライバーらがサポートカー体験

渋川警察署で先月6日、年配の自動車運転者を対象とした交通安全講習会「高齢者ミーティング」があり、地域の老人クラブ「御幸田福寿友交会」から70~80代の23人が参加した。

同ミーティングは高齢運転者による事故削減を目的に昨年初めて開かれ、適性検査と講習、先進安全機能の付いた自動車への試乗を実施している。今回はネッツトヨタ高崎と群馬三菱自動車販売も参加し、試乗車の提供と安全機能説明を担当した。
開会式では同署交通課の肥留川篤警部が、あおり運転や踏切トラブル時の対処法についてアドバイスした。またサポートカーの体験乗車では、参加者らがネッツ高崎と群馬三菱のインストラクターが運転する車に乗り、障害物を検知してブレーキが作動する様子やアクセルとブレーキペダルの踏み間違いによる加速抑制機能が働く様子を体験した。

参加者の田鍋文夫さん(86)は「安全機能の体験は初めてで、こういうことかと納得した」。石井英清さん(79)は「ブレーキがよく効いてたまげた。安心のための装備だがなるべく作動させないようにしたい」と話した。車両を提供したネッツ高崎の辻俊英さんは「講習参加者は加齢や安全への意識が高いが道路の危険は万人に共通。世代を問わず多くの人にサポートカーのことを知ってほしい」。また群馬三菱の畑圭大さんは「保険加入と同じくらいに安全装備を普及させたい」と話した。

同署では今後も同様の講習会を開催予定という。

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