幕末から明治維新!
~生方家収蔵資料から見る大河ドラマ『青天を衝け』の時代~
沼田市の生方記念文庫で、きょう17日から企画展がスタート。大河ドラマ『青天を衝け』の登場人物に関わる同館所蔵の資料を展示するほか、維新の動乱に巻き込まれた沼田地域の歴史を紹介する。11月29日まで。
ドラマは「日本資本主義の父」渋沢栄一を主人公に、幕末から明治にかけての激動の時代を描く。企画展では、渋沢栄一筆の金井烏洲(かないうじゅう)碑の拓本や、ドラマにも登場した水戸藩藤田東湖(ふじたとうこ)の漢詩碑の拓本、明治政府の伊藤博文や犬養毅の掛け軸を展示する。
また、会津藩と隣接していた沼田藩領では、1868(明治元)年に、会津軍と官軍との「戸倉戦争」、上州諸藩と会津藩との「三国戦争」が起こった。今展では、この戦争をきっかけに起きた、新政府軍の浪士襲撃事件で命を落とした三烈士の墓(片品村)=写真㊨=のほか、新選組に捕らえられ獄死した沼田出身の橋本香坡(はしもとこうは)=写真㊧=、渋沢栄一と親交のあった片品出身の星野華村(ほしのかそん)といった二人の勤皇の志士についても紹介する。一般110円、中学生以下無料。生方記念文庫(0278・22・3110)。