「禅」の思想を世界に伝えた二人の哲学者の半生をオペラに

2月6日、高崎公演

高崎芸術劇場2月6日日本が生んだ二人の哲学者の半生を歌劇で綴る「鈴木大拙・西田幾多郎生誕150周年記念 新作オペラ『禅』~ZEN~」を公演する。ともに石川県に生まれ、親交の深かった二人の数奇な半生を、作曲家・渡辺俊幸がオペラ作品に仕上げ、「禅」の世界観を表現する。

禅の心を学び、仏教の心を世界に伝えた哲学者・鈴木大拙(1870~1966)と、世界に誇る「西田哲学」を確立し「善の研究」を出版した哲学者・西田幾多郎(1870~1945)。今作品では、明治から昭和の激動の時代を生きた二人の足跡をたどりつつ、共に解き明かそうとした人間の存在についてを、オペラに乗せて問う。

前半は大拙と妻ビアトリスの出会いから死別まで。後半は幾多郎を軸に、戦争に向かう人々と死を描く。鈴木役を伊藤達人さん(テノール)=写真左西田役を前橋出身の今井俊輔さん(バリトン)=写真右=が演じる。管弦楽は二人の生誕地ゆかりのオーケストラ・アンサンブル金沢。同劇場の担当者は「世界初演となる1月23日の金沢公演に続く2公演目の貴重な舞台。先の見通せない今の時代に、日本が世界に誇る『禅』に触れてもらいたい」と話す。午後3時開演。S席10000円、A席7500円、B席5000円、C席3000円。同劇場チケットセンター(027-321-3900)

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