部活に取り組む県内の中学高校生の笑いあり、涙あり、明るく、元気に、真面目に、がむしゃらに…仲間とともに過ごす青春の1ページを全力MAXで紹介します!
持久力、筋力、精神力…三拍子そろった選手が勝者に!
部長 小島 佑介(スポーツ科 3年)
西邑楽カヌー部は現在、1年生3名、2年生8名、3年生5名、マネージャー1名、計17名で活動しています。部員全員が未経験者で、はじめは不安定な水上で艇に乗り込むだけでもバランスを崩し、よく転覆していました。しかし、顧問の先生や先輩の指導で、すぐに乗れるようになりました。
カヌー競技には長距離と短距離(スプリント)があり、私たちはスプリントに出場しています。この競技は、流れのない静水の川や湖で200、500mのタイムを競います。500mは意外と距離があるので、持久力・筋力、そして精神力も必要。この三拍子がそろった選手が勝者となるのです。スプリントはさらに、座った状態で左右をパドルで漕ぐカヤックと、片膝立ちで左右いずれかを片方のパドルで漕ぐカナディアンの2種目があり、乗艇人数によっても、シングル、ペア、フォア(4人乗り)に分かれます。
部の目標は「全国大会出場」。そのために、部員一人ひとりが課題をもって毎日の練習に励んでいます。練習は、学校から車で20分の利根大堰で行っています。4~10月は、おもに乗艇でのインターバルトレーニングやロング漕などの練習に集中して取り組んでいます。
今年度行われた高校総体では、男子団体は初優勝、女子団体も準優勝と、健闘しました。そして、今月11、12日に関東大会には9種目11名の選手が出場します。今カヌーが出来ること、周りの方々に応援してもらえることに感謝し精一杯力を尽くしたいと思っています。
カヌーの面白いところは、静水を切って進む時の気持ち良さと大自然のスペクタクルとの出合いにあります。高校から始める人が多く、努力次第で皆に勝利のチャンスがあります。興味を持つ人が一人でも増えたら嬉しいです。
県総体は男子初V、女子準V! 目指すはインターハイ
副部長 佐藤 優(普通科 3年)
5月に行われた県高校総体では、男子が初の総合優勝を果たしました。昨年までは練習の成果が実らず、他校に1位を譲ってしまうという状況が続いていました。今年もまん延防止による部活動停止などもあり、総合優勝は難しいと思われました。しかし、乗艇などのハードな練習も、自分の力を信じて繰り返し続けました。その結果、カヤック・フォアでは1位に! カナディアンとカヤックのシングル、ペアでは1位を取ることこそ叶いませんでしたが、2位や3位という上位に多くの選手が残り、山梨県の精進湖カヌー競技場で開かれる関東大会への出場権を手にすることができたのです。今大会は今年初めての大会だったので、フォームや漕力に加え、レースに対しての集中力や絶対負けないという気持ちなど、課題もたくさん見つけることができました。関東大会やインターハイ予選での上位入賞はもちろん、インターハイ出場も勝ち取れるよう、さらに練習に励みたいと思っています。