マチスタントに声を掛けて(vol.222)

マッチングに関わったホッピースタンド兼お土産屋「Bentena SHOP」㊧とマチスタントのマークとロゴ㊨

最近、前橋のまちなかでは、空き家や空き店舗をリノベーションして開業する熱意のある若い出店者が増えている。カフェ、パン屋、シェアハウス、ホッピースタンド…。2年程前から空き家、補助制度、まちの動きなどを案内して、空き家所有者とまちなかでチャレンジしたい人をマッチングするのが前橋市の「マチスタント」という動きだ。この動きを反映して、最近、3人のヒーローまたはショッカーのような、ちょっと怪しいけど、実は縁の下の力持ちキャラが描かれたマークも生まれた。さらにロゴは、まちなかのお店の看板から一文字ずつフォントを取り出したもので、散策するのも面白そうな仕掛けだ。

「前橋版リノベーションまちづくり」をより分かりやすく親しみやすいように「まちのアシスタント」が語源。空き家の魅力発見のために行った「空き家開放」や遊休不動産調査、まちなか開業に関する補助制度やまち歩きの案内など内容は多岐に渡る。

建築を学ぶ大学生と連携した空き家の事業提案プレゼンテーション「リノベマッチングファンデーション」、まちなか出店に関わるクリエイターの参加による自作野外家具の祭典「STREET FURNITURE EXHIBITION」なども行った。他にも広瀬川沿いでの空き家開放や前橋駅前上毛倉庫での朝市マルシェの開催のサポートや企画も起こしながら、様々な方の「やってみたい」に寄り添う。

そんなマチスタントの活動は、国土交通省が主催する第1回まちづくりアワードにおいて、特別賞を受賞した。前身から続けてきたアクションや、民間を主体としたまちづくりをサポートしている点が評価されたとのこと。

「まちなかで何かやってみたい」を秘めてる方は、是非マチスタントに声を掛けてみては?

前橋市産業経済部にぎわい商業課 主任
田中 隆太

【略歴】1985年新潟県三条市生まれ。前橋工科大学建築学科を卒業後、(株)丹青社にて商業店舗等の内装のデザインや施工管理業務を経て、前橋市役所に勤務。建築やまちづくりの業務に関わり、現在はにぎわい商業課にてマチスタント業務を担当。

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