アートで生き生き 心と体を元気に! 7月新規スタート
前橋の「すいらんアートデイサービス」
子供から社会人が在籍する「すいらんアートスクール」(前橋市文京町、梅津宏規社長)は、7月からアートデイサービスを始めた。「絵を描くこと」を通して介護予防を図る絵画講座で、無料体験講習の参加者を募集中だ。
同スクールには幼小中学生から主婦、会社員などが通う。60代以上も多いが、なかには「家族から車の運転を止められた」「足腰が弱り教室の階段を上る自信がない」など自らの意思でなく家庭や健康上の理由で教室を辞めざるを得ない人も少なくない。「通い続けたい」という声を受け、昨春から通所介護事業者の登録準備を進めてきた。
同講座は、アーティストとして第一線で活躍する講師陣が利用者に添った絵画指導を行う。デッサン(鉛筆画)や水彩画が中心で、画材も無料で貸し出す。また、油絵や日本画などの希望者には特別コースも用意している。
介護施設がサービスの一環でアートを取り入れるケースはあるが、美術専門カルチャースクールが絵画講座を目玉とした介護サービスを行うのは全国でも珍しい。講座では、絵を描くことで脳に刺激を与えると共に、体操やストレッチを行い心身の健康維持に励む。ティータイムでは、参加者同士で会話を楽しみながら交流を深める。前橋在住で、要支援1、2及び地域包括支援センターの基本チェックリスト該当の65歳以上が対象。保険適用で1割自己負担で利用できる。同スクールの梅津有香里事務局長(58)は、「一人ひとりの個性やペースを尊重しながら、その人らしい作品が出来るようにと考えています。制作を楽しみながら、いつまでも生き生きと元気に暮らして欲しい。認知症や閉じこもりの予防にも繋がれば」と話す。今月の体験会は、12、13、19~21日で各日午後2~4時半まで。同スクール(027・223・6312)。