先月下旬、賃貸住宅大手の大東建託が「街の住みここちランキング」を発表した。群馬県は都道府県別で総合22位だったが、項目別の「防災」では1位に輝いた。津波の心配がないほか、地盤の固さや水害が比較的少ない点などが高く評価されたようだ。とはいえ油断は禁物。先の台風7号は本県をそれたものの、西北毛を中心に土砂流出や路肩崩壊、倒木などの被害をもたらした。
きょう1日は「防災の日」。今年はその由来となった関東大震災から100年の節目の年で、県内でも様々なイベントが開かれる。旅先での避難対策に特化したエキスポや遊びながら防災が学べる子供向けのフェス、関東大震災で被災した竹久夢二のスケッチ展など、老若男女誰もが楽しめる内容ばかり。
各会場で多彩な催しが実施されるが、個人的に興味があるのは起震車乗車会。地震の揺れを擬似体験すれば、発生時により適切な行動に繋げられるようになるのではないかと期待している。
災害はいつ起こるか分からない。どうやって避難し、情報を入手し、家族と連絡を取るか。恥ずかしながら、非常時に必要な知識も備えも全く足りていない状況だ。イベントに参加し、低すぎる防災スキルを磨き災害時に生き抜くための第一歩を身に付けたい。
(中島美江子)