バレーボールVリーグ [群馬グリーンウイングス](Vol.32)

笹川裕昭のスポーツコラム

新生「群馬グリーンウイングス」として、重要なシーズン始まる

発表会には山本一太知事も駆けつけるなど期待値が高い

今月末にリーグ戦の開幕を控えるバレーボールV2女子の群馬銀行グリーンウイングスが、5日、チームの名称を「群馬グリーンウイングス」に変えるなど、体制変更を発表しました。名称だけでなく、チーム運営を銀行から新たに設立した法人に移す大きな変革と言えます。企業チームからプロクラブチームになり、ファンクラブやジュニアチームの発足などもスタートすることになりました。いずれも、1年後の2024年秋に控えた国内リーグの再編に伴い誕生する最高峰リーグ「SVリーグ」参入を意識した対応です。

新たに誕生するSVリーグは、世界最高峰のリーグを目標に、チームの強さだけでなく売上高6億円以上、5000人収容のホームアリーナ確保など、参入のために高いハードルを課しています。条件は厳しいですが、参入が認められれば悲願のトップリーグで戦える大きなチャンスでもあります。参入の可否は、今後リーグの審査を待たなければなりませんが、グリーンウイングスは参入が有力視されているチームのひとつです。

一方、最高峰リーグで戦うには、今からやるべきことがたくさんあります。何といっても、まずは、強く、魅力あふれるチームにならなければいけません。そのためには、今月から始まるリーグ戦での優勝が求められます。副キャプテンの白岩蘭奈選手は「今シーズンは入れ替え戦がないが、来シーズンからのSVリーグにつながるシーズンになると思うのでチーム一丸となって戦いたい」と意気込んでいます。内容はもちろん、より結果にこだわり強くなることで、SVリーグにつながるだけでなく、多くの県民の関心を呼ぶでしょう。

さらに、結果だけでなく、試合会場での演出、イベントなどを通じた楽しみ、地域に根付いた積極的な活動など、グリーンウイングスにしかない、面白さ、特別さを提供していかなければなりません。型にとらわれない、独自の取り組み、優れた発信力でチームの人気をどんどん高め、愛されるチームになってもらいたいと思います。

今シーズンも、10月下旬から3月上旬までの期間中、県内で4大会8試合のホームゲームが予定されています。ぜひ、会場で、グリーンウイングスのバレーボール、そして、SVリーグへの本気度を体感し、チームを支える力になってください。

笹川裕昭
Sasagawa hiroaki

1978年3月28日生まれ、埼玉県さいたま市出身、大東文化大卒。ラジオ局エフエム群馬で、アナウンサーとして、スポーツ実況や朝夕のワイド番組に出演。現在は、株式会社フットメディアに所属し、スポーツ実況を中心に県内外で活動。個人サイト「SASAnote」(https://sasanote.net/)を運営し、県内スポーツの情報発信も行う
Twitter:@hiro3sa
Instagram: hiro3sa_insta

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